毎日がアートだらけ、おはなですウインク

 

みなさんは映画をどんなふうに観ていますか?

 

映画プロデューサーとしても活躍の幅を広げている投資家の嶋村吉洋さん。

コラボレートの力でこんなにもできることが増えていくのだと、その可能性の大きさに驚かされます。

 

そんな嶋村さんと直接お話しさせていただいたとき、「自分のビジョンを描くために、本や映画にもたくさん触れるのが大事」とおっしゃっていました。

 

ワクセル主催の嶋村吉洋さんとの対談

 

「自分が登場人物だったら?」

「どうやったら自分自身の現場に活きるか?」

嶋村さんはそんな視点で映画を観ていると聞き、嶋村さんもオススメという映画『フラガール』で早速実践してみました!

 

実話にもとづくこの映画。

主人公は、フラダンスの講師として、東京から福島県いわき市の炭鉱町に招かれた平山まどかさん。

 

彼女は、炭鉱のみがお金を生み出す方法と考えられていた町から、なぜフラダンスで成功する女性たちを生み出すことができたのでしょうか。

 

炭鉱町に新しい価値観がやってくる

 

映画『フラガール』の舞台は、昭和40年の福島県いわき市の炭鉱町。

エネルギー革命で石炭の需要が減っていくなかで、変化を求められている町が舞台です。

 

そんな町を救うために、常夏の「ハワイアンセンター」の立ち上げが進み、炭鉱町の娘たちはそれをきっかけに「フラダンス」に出会います。

 

炭鉱娘が、人前でフラダンスを踊るダンサーになること。

 

それは、当時炭鉱で生きていくという価値観が当たり前だったその町では受け入れられがたいことでした。

 

そこへフラダンスの講師として東京から呼ばれたのが、映画の主人公である平山まどかさん。

 

フラガールを目指すも、素人だらけの炭鉱娘たち。

「お前みたいな女がくる町じゃない」と彼女を歓迎しない住民たち。

 

そんな状況から、平山さんは炭鉱娘たちと多くの困難を乗り越え、彼女たちに愛され、ハワイアンセンターで活躍するフラガールたちを育て上げました。

 

炭鉱以外で稼ぐ道はないという価値観が強かった町で、フラガールたちを成功に導いた平山さん。

 

どうしたら彼女みたいなリーダーになれるのだろう?と思いながら映画を観ていて、気づいたことがありました。

 

厳しいという優しさ

嶋村吉洋さんはサーフィンが趣味

 

まず、感じたのは平山さんのフラガールたちに対する厳しさ。

 

ハワイアンセンターオープンに先駆けた初舞台で、大失敗してしまったフラガールたち。

帰りのバスのなかで、責任を押し付けあってケンカを始めてしまいます。

 

そんな彼女たちを見かねた平山さんは、「助け合う気もないならやめてしまえ!」と彼女たちを一喝してバスから降りてしまったんです。

 

それ以外にも、悲しいことがあり心ここに在らずで踊るフラガールに対して、「それでも踊るときは笑いなさい、プロなのだから」と厳しい表情で伝えたり…。

 

うまくいかないことがあったとき、つらいとき、相手に厳しく関わること。

実はなかなかできることじゃないのでは、と思います。

 

「わたしだったら、嫌われるのが怖くて言えないんじゃないかな?」そんなことを思いながら観ていました。

 

平山さんから感じたのは、炭鉱の娘たちによくなって欲しいという想いがあるからこそ、厳しく彼女たちに関わることができたのではないでしょうか。

 

本当に相手のためを想うからこその厳しさ。

自分への評価ではなく、相手の成長をみて関わることを教えてもらいました!

 

絶対味方であるという本気の姿勢

嶋村吉洋さんの仲間

 

つづいて印象的だったのは、平山さんとフラガールたちとの関係性。

 

あるとき、親に内緒でフラダンスをやっていることがバレて、一人の少女が父親から暴力を受けます。

顔を腫らして泣く少女を見た平山さんは、彼女の父親のいる場所へ走っていき、ものすごい勢いで怒り、殴りかかるんです。

 

ほかにも、親からフラダンスをやっていることをバカにされる少女がいたときにも、真っ向からその親に「そんな考え方だからいつまでたっても女が男より下に見られるんだ」と強く反論します。

 

ここで出した例はちょっと過激かもしれませんが、とにかく平山さんはフラガールたちのことを心底応援し、味方でいるのが伝わってきます。

 

そのことが、彼女の行動にとても表れているんです。

特にフラガールたちがバカにされたとき。

 

その本気さが、フラガールたちが平山さんに心を開いていくきっかけになったのだと、とても感じました。

 

同じ視線で目指し、喜びを分かち合う

ワクセル主催の嶋村吉洋さんはチームビルディングのプロ
 

最後の一つ、平山さんが素敵なリーダーだと感じた理由は、フラガールたちと一緒に目指し、一緒に喜びを分かち合う姿勢でした。

 

「今のあなたたちと一緒に踊りたいって思うよ」

 

ハワイアンセンターがオープンし、そこでの初舞台を前にしたときの彼女の言葉。

 

先生と生徒という関係性はありながらも、フラガールたちに対して尊敬の念をしっかり表現する平山さん。

 

どんなに自分が大きな成果をつくっていても、おごった態度をとるのではなく、相手と同じ視線でいる。

 

わたしが経営を学んでいる嶋村吉洋さんもまさにそんな人なので、仲間と結果をつくる人にはやはり共通点があるのだと感じました。

 

映画からの学びを生きる

ワクセル主催の嶋村吉洋さんはチームビルディングのプロ

 

嶋村さんは映画を観るとき、一度目は普通に観て、二度目は登場人物に自分を重ねて観るのだとか。

 

今回、はじめてそうやって映画を観てみましたが、思った以上に学びがたくさんありました!

 

今の自分との差に気がついたり、もっとこんな人になりたいと願ったり、こんな経験をして、自分を成長させたいと思ったり…。

 

映画を通して、こんなにも世界は広がっていくのだと、なんだかうれしくなりました虹

 

こうやって、別の映画も観てみたいと思います。

 

 

映画『フラガール』は福島県いわき市にある「スパリゾートハワイアンズ」の誕生秘話です虹

 

(追記)

2023年8月4日、映画『フラガール』で蒼井優さんが演じた役の初代フラガール小野恵美子さんがお亡くなりになりました。

平山先生と同じく、とてもかっこいい生き方をされたことを知りました。

ご冥福をお祈りいたします。

 

それでは、また音譜

 

おはな