毎日がアートだらけ、おはなです
ソーシャルビジネスコミュニティのワクセルで嶋村吉洋さんから学ぶようになってから、あらゆる業界の経営者の方々の講演会を聴く機会がたくさんあります
たくさんのチャンスをつかめる場があることがありがたいです。
そして、先日も銚子電鉄 代表取締役社長の竹本勝紀(たけもと かつのり)さんのトークセッションに参加したのですが…
社長の講演会でこんなにも笑ったのは初めてなんじゃないかっていうくらい、とにかくユーモアに溢れた内容でした
ただ、千葉のローカル線である銚子電鉄は、97年の歴史のなかでたくさんの困難に見舞われてきた企業。
今回は、そんなたくさんの困難を乗り越えてきた銚子電鉄の挑戦の数々から学んだことを書いていきたいと思います
銚子電鉄97年の歴史で起きた数々の困難
「銚子電鉄」という存在をわたしは今回の講演会をきっかけに知りました。
地元に根ざしたローカル線である銚子電鉄は、その距離なんとわずか6.4km、そして最高時速は40km/hというなんとも親しみのわく電車
地元の人々の足として親しまれている一方で、その97年の歴史のなかには数多くの困難があったのだとか。
元社長による横領事件、東日本大震災による被害、脱線事故…
その度に銚子電鉄は経営難に見舞われます。
「もうダメかもしれない」
何度もそんな時期を経験しながらも、その度に困難を乗り越えつづけることができている、その秘訣は何なのでしょうか。
あきらめない「必死さ」が人の心を動かす
元社長による横領事件で多額のマイナスを抱えていた銚子電鉄は、独自に「ぬれ煎餅」の開発・販売をスタートします。
電鉄会社がぬれ煎餅を販売するという、その背景にあったチャレンジや社員のみなさんの想いのエピソードにも胸が熱くなったのですが、わたしが一番印象的だったのは、社員の方が会社を守るために世の中へ発信したこのメッセージ。
「ぬれ煎餅を買ってください。電車の修理代を稼がなくちゃ、いけないんです」
いろんな手を尽くしても困難が続いていた状況下で、それでも何かしなければ!という必死の訴え。なんとこのメッセージに呼応して、ぬれ煎餅への注文が殺到したのだとか
一見、自分の会社を存続させるための自己中心的な発言にも見えますが、その背景には銚子の大切なインフラを守らなければならないという強い想いがあって、それがたくさんの人の心を動かしたのだと感じます
決して深刻にはならない「ユーモア」でファンをつくる
竹本さんの講演会はなんと、この一言からスタートしました。
「鉄道会社なのに、自転車操業!」
そして、会場、爆笑!!!
言っていることはとても笑えることではないのに、それを面白がって話してしまう。
嶋村さんからいつも「真剣にやるけど、深刻にはならない」と教えていただいていることを即座に思い出しました。
竹本さんが社長に就任してからも、銚子電鉄の経営難の状況は続いていましたが、その度に打ち出すユニークでユーモラスな施策のお話に、会場からは笑いが絶えません
・イルミネーション電車(ピンク一色の電車?!)
・駅の表札のネーミングライツを販売(駅名がダジャレ?!)
・「まずい棒」の販売(経営がこのままでは「まずい」?!)
そして、極め付けには銚子電鉄のストーリーを映画化!
その名も『電車を止めるな!』
どこかで見たことある〜〜〜!!!笑
どの取り組みもとにかく奇抜!
でもその背景には、しっかり経営を黒字化していくための竹本さんの徹底した経営方針がありました。
経営難って聞くと、なんだか弱々しくて暗いイメージでしたが、そんな状況下でも思わず吹き出してしまうようなアイデアで銚子電鉄を守り抜く竹本さんの姿勢にとにかく感動せずにはいられませんでした
どんな困難も乗り越えていける
講演会の最後、竹本さんはこんな言葉を伝えてくださいました。
「困難は、解決できるから自分の身に起きている。」
どんな困難もユーモアと周囲への感謝の想いをもって乗り越えていこうとする竹本さん。
いつも地域や世の中の人からの支えに感謝しながら仕事をされていると話される一方で、世の中から感謝されるような鉄道会社を目指したいと強く話されていました
強い貢献のビジョンを持ちながら、楽しみながら困難を乗り越えていく!
ちなみに、嶋村吉洋さんの口癖も、「大爆笑しながらハードワーク!」
成功している方々はみな、楽しみながら困難を乗り越えることを今回のトークセッションで体感することができました。
わたしも竹本さんや嶋村さんのように、欲しい未来に向けて日々を楽しみながら努力していこうと決めるきっかけをいただきました
銚子電気鉄道株式会社HP
https://www.choshi-dentetsu.jp/
銚子電鉄のぬれ煎餅オンラインショップ
竹本勝紀さん著書『崖っぷち銚子電鉄 なんでもありの生存戦略』
それでは、また
おはな