生まれた赤ちゃんのへその緒で病気の治療が可能でしょうか。
出産後、胎児と母体をつなぐ赤ちゃんのへその緒は、普通は捨てられます。
でも、血液を保管して将来の治療目的で使える事をご存じでしょうか?
さい帯血から採取した血液はさい帯血と呼ばれます。
これらの細胞は体を保護する役割を果たし、様々な疾患の治療に活用できます。
このような理由からアメリカ、ヨーロッパ、インドなど世界の多くの地域で
さい帯血保管システム(Cord Blood Banking)が拡散しています。
今回はさい帯血幹細胞の特徴、採取過程、
そしてさい帯血幹細胞が医療分野でどのように活用されているのか
についてご紹介します。
さい帯血幹細胞とは何でしょうか?
さい帯血が大事な理由は、中間葉幹細胞と免疫·造血機能を担当する有核細胞が
豊富に含まれているからです。
さい帯血の中に存在する幹細胞(さい帯血幹細胞)は、
体の組織を再生する機能も持ちます。
それだけでなく、さい帯幹細胞は酸素を運ぶ赤血球や免疫システムの一部を形成する白血球を含め、体内の様々な細胞に分化する事ができます。
これらの幹細胞は、ガン、免疫不全、遺伝病など
様々な疾患や難病の治療に大いに役立ちます。
次にさい帯血幹細胞の特徴についてご紹介したいと思います!
1. 造血幹細胞
➢ 造血幹細胞はすべての血液細胞を作り出す幹細胞です
➢ 赤血球、白血球、血小板などの血液細胞を作り出す幹細胞で、
さい帯血に多量に含まれています
2. 血液疾患の治療
➢ さい帯血幹細胞は白血病, 骨髄腫, リンパ腫などの血液疾患の治療に使用できます
➢ しかし、さい帯血で得られた幹細胞の数は、通常、成人を治療するには
少なすぎます。 したがって、幹細胞は成人を治療するのに十分になるまで
培養できます。
3. 出産の時のみ採取可能
➢さい帯血幹細胞は分娩時にのみさい帯の静脈内に存在する血液から獲得されます。
4. 高い増殖と分化能力
➢ 培養時に高い増殖力と優れた分化能力を持つ細胞です
さい帯血幹細胞は、出産時にのみ採取することができます。
さい帯からさい帯血幹細胞はどのように採取されるのでしょうか?
さい帯血は、自然分娩または帝王切開の出産後
へその緒から切断してから採取できます。
採取過程は産婦と赤ちゃんに早くて苦痛がなく、
産婦人科医または助産師が行います。
さい帯血幹細胞を採取するために、胎盤に付着した臍帯静脈に針を刺します。
その次にへその緒と胎盤に残った血液を採水袋に抜き出します。
さい帯血の採取は約3分ほどかかり、
胎盤が伝わる前または後に行うことができます。
採取された臍帯血は、将来使用するために冷凍保管されます。
さい帯血幹細胞はどんな機能を持っていますか?
1. 有用な物質分泌
さい帯血幹細胞は、さまざまな病気の治療に役立つさまざまな物質を分泌します
2. ウイルスや細菌から守る
さい帯血幹細胞はウイルス、バクテリアなどの
感染性疾患や外部要因から身を守る役割をします
3. 骨髄移植補完
骨髄移植を補完または代替して各種難治性疾患などを治療できる長所を持ちます
4. 各種難治性疾患の治療
さい帯血幹細胞は白血病、小児がんなどの難治性疾患を患っている患者にとって
治療法になり得ます
最近はさい帯血幹細胞で治療できる疾患がたくさんあります。
幹細胞関連研究が発展するにつれ、この治療できる疾患の数が増加し、
さい帯血からより多くの治療法と治療法が開発されるものと予想されます。