スターこんにちは。BIO整形外科でございます!スター

今回は骨髄幹細胞についてご紹介したいと思います!

 

前回は成体幹細胞の種類の一つ、脂肪由来幹細胞についてご紹介しました! 
脂肪由来の幹細胞の他にも、私たちの体の中に様々な幹細胞の種類が存在し
その中には関節炎の治療として多く活用されている骨髄幹細胞があります。

骨髄の血液から採取した成体幹細胞は、骨髄幹細胞と呼ばれます。

今回は骨髄幹細胞が持つ様々な特徴、採取過程、

そして骨髄幹細胞を活用した治療についてご紹介したいと思います!

 

 

 

骨髄幹細胞とは何ですか?
まず、骨髄は骨の内側の空間に位置する柔らかい組織のことで
私たちの体で血液の主成分を作る抗老化(アンチエイジング)の核心的な組織です。
骨髄幹細胞は骨髄血液から採取した成体幹細胞です。

 

 

 

骨髄幹細胞の特徴にについて調べてみましょう!

1. 分化能力
➢ 造血、中葉、基質など様々な細胞に分化することができ、
分化した細胞の役割を果たすことができます。


➢ 例えば、骨髄幹細胞が肝細胞に分化すると、
アルブミンなどの肝細胞の特徴的なマーカー遺伝子とタンパク質の発現度が増加し、
グリコーゲン合成など肝機能を遂行することができます


2. 損傷細胞治療
➢ 損傷した細胞を治療する能力を持っています

➢ 単核細胞や成長因子とともに、患者の損傷した軟骨部位や関節内視鏡に注入されると、軟骨を再生する重要な役割を果たします

《​*単核細胞:血液中に存在する食細胞の一種》
《*成長因子:細胞の成長を促進できる能力を持つ物質》

 


​3. 難しい採取、獲得及び培養
➢ 骨髄幹細胞は体から採取することが難しく、

必要な量だけ幹細胞の獲得および培養が困難です。

 

 

​骨髄幹細胞抽出過程
1. 骨髄吸入
細い針を骨に挿入して骨髄吸入

​2. 遠心分離と濃縮
遠心分離機で骨髄幹細胞を分離

3. 幹細胞注射
獲得した細胞濃縮液を痛い部位の筋肉に注射

 

 

 

骨髄幹細胞を利用した治療法について!!

自己骨髄幹細胞注射

自己骨髄幹細胞注射は膝の退行性関節炎、白血病および

様々な痛みの種類(肩、肘、足首など)に適用して

痛みを緩和し、軟骨を保存および再生するために使用されています。

​膝の退行性関節炎
膝の退行性関節炎は、従来の薬物や物理治療でも症状が治らなければ、
注射治療を最大限試みた後、人工関節手術が必要な場合が多かったです。

自己骨髄幹細胞注射は関節炎の初·中期患者に

軟骨再生と痛みを緩和する役割をします。 
未分化の細胞で多様な細胞に分化したり自己複製できる能力を持っており、
軟骨の再生を助けるだけでなく、抗炎症作用を通じて痛みと炎症を減少させます。

白血病
白血病は、骨髄や血液細胞に影響を与えるがんの一種です。
 自己骨髄幹細胞注射は、白血病の可能な治療法の 1 つです。 
ある場合には、化学療法や放射線とともに進行する自己骨髄幹細胞注射が
白血病を治療することがあります。

​白血病患者の場合、骨髄幹細胞注射は骨髄の血液幹細胞を補充し、
健康な新しい血液細胞を生み出すことができます。

​その他の痛みの治療
肩、肘、足首など様々な部位の痛みに苦しむ方は

骨髄幹細胞治療を受けることができます。
痛みがひどい部位に注入された骨髄幹細胞は、欠損した組織を再生させ、
痛みの緩和を早く感じることができるようにします。