【レポート】3月6日(水) PURE-J新人オーディション
6日(水)、PURE-Jが新人オーディションを開催し2名が参加。
これまで古くからの慣習に合わせて
新人の入門は15歳(中学卒業)~25歳ぐらいまでとしてきたPURE-Jだが、
このたび年齢の制限を撤廃。
黒いマスクを着用して臨んだのは「宝塚が好き」というジェンヌ(仮)さん。
そして昨年末にPURE-Jに入門したフィリピン人初の女子プロレスラーである
チェスカの愛娘で、今春に小学校卒業・中学生となるシャリーナさん。
PURE-J主催の女子プロレス教室に通っている2人は
基礎運動、ロープワーク、受け身など練習の成果を発揮すると、
自己PRではジェンヌさんが三転倒立をしながら
『ベルサイユのばら』の曲を歌い、
「スポーツが好きでバスケが得意」というシャリーナさんは
ブリッジで体の柔らかさを証明。
ボリショイ代表が「2人とも合格です!」と告げると、
一緒に見届けたPURE-Jの選手たちから拍手が贈られた。
★質疑応答
━━プロレスラーになろうと思ったきっかけは?
ジェンヌ
「子供の頃に憧れてまして“なれるものならなりたい”と思い、
今はいろんな境遇でレスラーになりたい方がいらっしゃるということで、
自分の人生に照らし合わせた時に、
もちろん今の仕事も一生懸命
もっと頑張っていこうという気持ちもあったんですが、
リングに触れてみたい気持ちがありまして。
こちらのPURE-Jさんではマンツーマンで
教えて頂けるということで参加させて頂きまして、
どんどんいろんなことをやってみたいという気持ちのまま、
今回このような挑戦をさせて頂く機会を頂きました」
シャリーナ
「自分はお母さんに憧れて、プロレスを目指して強くなりたいと思いました。
お母さんに相談したところ“ココが1番いいよ”と言われたので、
お母さんと一緒に参加できて嬉しいです。
今日はお母さんがいないんですけど、自分もお母さんみたいに強くなって、
お母さんと同じ立場で並びたいです」
━━これだけは絶対誰にも負けないという武器は?
ジェンヌ
「年齢不詳ということでやらせて頂きたいんですが、
やはり夢を持ちたいというのもありますし、
見ている方にも夢を抱いて頂きたいと。
本来のプロレス界であれば年齢的には
もう引退している歳だと思うんですが、あきらめたらそこで終わり。
長いことできないのはわかってます。
でも1分1秒でもプロレスラーとして実感できれば
私はそれが幸せであると同時に、同年代の方にも元気を出して頂いて。
“ここが限界だ”と思わないで、
まずはチャレンジすることを大前提で頑張らせて頂きたいと思います」
シャリーナ
「自分は心に決めた目標を達成できるまで、あきらめないことです。
“1度心に決めたことは最後までやり遂げる”とお母さんに教えてもらって、
できるまでひたすら練習して、できるようになったら
最初の自分を見比べて強くなっていきたいと思います」
━━先輩選手が年下になることへの抵抗感などは?
ジェンヌ
「大丈夫です。芸事(げいごと)の世界もそうですし、
それも含めてのプロレスだと思っております。
楽しいスポーツではないというのを十分承知しておりますので、
守るべきところをしっかり守って務めさせて頂きたいと思います」
━━お母さんと対戦したら殴ったり蹴ったりできるか?
デビューしたらPURE-J初の現役中学生レスラーとなるが。
シャリーナ
「はい、できます。お母さんが心配でなければ、
中学生プロレスラーデビュー頑張りたいと思います」
━━最初から正体非公開というのはPURE-Jでは初めてとなるが。
ジェンヌ
「初めてのことを許して頂けるというのを皆様に感謝しながら…
ホントに数ヶ月前までは自分自身も考えられないことでしたので、
世界観もゴロッと変わりましたし、
それによって生活もこれから大きく変わります。
なんとも言えない魔法がかかっているような状態ですが、
大前提としてお客様に認めて頂けるように。
そしてプロレスをバカにされないように…
バカにされる材料が自分にならないように、とにかく気を引き締めて
“あなただから出来た”と言われるように頑張りたいと思います」
━━プロレスを好きになるきっかけとなった選手は?
ジェンヌ
「ミミ萩原さん。そしてマスクウーマンのタランチェラさん。
子供時代にテレビでやってましたので、
ミミさんがやられても向かって行くさまに子供の時に涙を流してしまって。
そこに衝撃が走りまして、女子プロレスから入りました。
引退された方であればボリショイ先生、
コーチして頂いた日向(あずみ)先生…
ブル中野さんとか好きな選手はたくさんいて、1人に絞りきれないです」
━━プロレスラーになりたいと思ったのはいつ頃?
シャリーナ
「お母さんの試合を見に行った時…去年ぐらい。
その時にお母さんともう1人の選手が闘って勝った時の
お母さんの微笑ましい姿とか、すごく心に残って今でも覚えています」
━━プロレスラーになりたいことを伝えた時にお母さんの反応は?
シャリーナ「お母さんは心配そうでしたが、すごく応援してくれてます」
━━小中学生への指導について。
ボリショイ
「私がその時代にプロレスラーになりたくてなりたくて。
でも15歳じゃないとダメで中学校の3年間を
どのように過ごしたらいいのかっていうのをいろいろ調べて、
合気道・柔道・空手とかをやって3年間過ごして。
その3年間を全部プロレスに捧げられるってうらやましいですよね。
人生1度きりなので“プロレスラーになりたい”と思った時が1番。
夢を叶えてください。
そのお手伝いができるので、私も嬉しいです。
ジェンヌさんも同様であきらめかけてた夢を、
プロレスへの情熱とリスペクト。
これは絶対に一緒に夢を実現させたいと思って…
多様性ですよね。今はなんでもできるので」
★プロフィール
●ジェンヌ(仮)
本名・生年月日・出身地は非公開。
身長170cm、57kg。スポーツ歴は水泳、柔道、ダンス。
アクションクラブに所属経験あり。
ボリショイがマンツーマンで指導する
ボリショイクラス出身として第1号の入門となる。
●シャリーナ
本名 クランゴ・フランチェスカ・シャリーナ。
2011年5月8日生まれ、東京都江戸川区出身。身長159cm、体重47kg。
スポーツ歴はバスケットボール、空手(小学校3年~5年)。
目標・憧れの選手は母・チェスカと石坂ブライアン。