この記事ではサントラ楽曲の解説をしていきます。

賢者の石に出てくるライトモチーフについてはこちらの記事をご覧下さい。

『ハリー・ポッターと賢者の石サントラ概要解説 (作曲:John Williams)』新年あけましておめでとうございます。明日からの金曜ロードショーは3週連続ハリーポッター。当ブログではジョン・ウィリアムズ・ファン・ブログというブログ名の威信…

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ハリー・ポッターと賢者の石

同日連続更新ですので、前置きは抜きにして進めてまいります。

早速楽曲解説です。

なお、ハリー・ポッターのテーマについては全編でくまなく現れるので、

あまりわざわざ触れずに行きます。

1.プロローグ

これはサントラ用のプロローグであって、本編では流れません。

チェレスタの音色で魔法ワールドに誘います。

当然ながらハリー・ポッターのテーマから始まります。

次に魔法のほうきのテーマです。

2.ハリーの不思議な世界

これはエンド・クレジットの最初の曲です。

エンド・クレジットから始めるとはトリッキーなサントラ盤です。

冒頭のメロディはホグワーツのテーマです。

これの後半部分です。

次に友情のテーマです。

つまりはエンド・クレジットで最初に奏でられるのは、

ホグワーツで育まれた大いなる友情です。

次は過ぎゆく時のテーマ。

この動画の2倍速バージョンで奏でられます。

目まぐるしかったホグワーツの1年が奏でられます。

次にクィディッチのテーマ。

クィディッチでの大活躍を振り返ります。

次は再び友情のテーマ。

1に友情、2に友情。

そして曲は終わり、

エンド・クレジットではこの次にサントラ最終曲の

ヘドウィグのテーマが演奏されます。

3.ベイビー・ハリーの到着

ここからが本編。

プリベット通り4番地にマクゴナガル先生が現れます。

マクゴナガル先生の魔法に合わせてバレエの如く曲が奏でられ、

ハグリッドがハリーを連れてくるとハリーのテーマが流れます。

時の経過を象徴するように過ぎゆく時のテーマも聴こえてきます。

これは過去の出来事ですから。

4.動物園への訪問＆ホグワーツからの手紙

ハリーが無意識にダドリー坊っちゃんに魔法をかけ、

蛇の飼育スペースに閉じ込めます。

このシーンで魔法のほうきのテーマが流れます。

ほうき関係ありませんが、とりあえずは魔法のテーマ的に使用されています。

次にシーンが飛び、ハリーの元に大量の手紙が到着するシーンです。

ハリー・ポッターのテーマはフクロウにあてがわれています。

この曲、タイトルはヘドウィグのテーマなので。

最後にホグワーツのテーマが壮大に演奏されて終わります。

5.ダイアゴン横丁とグリンゴッツ銀行

ハリーとハグリッドが不思議な横丁、ダイアゴン横丁に到着したシーンです。

2人はゴブリンが運営するグリンゴッツ銀行に入って行きます。

ゴブリンが画面に映るとオーボエのパッセージが奏でられます。

小人にオーボエのメロディを付けるのはスターウォーズと同じ手法です。

グリンゴッツ銀行の秘密の金庫には賢者の石が隠されていました。

劇中ではまだその事は明かされませんが、賢者の石のテーマが流れます。

6. 9と3/4番線とホグワーツへの旅

ハリーは9と3/4番線という不思議な駅のホームにやってきて、

ホグワーツ急行に乗り込みました。

ここでは特には何のライトモチーフも使われていません。

後半は汽車を降り、船でホグワーツ魔法学校に向かうシーンです。

壮大なホグワーツのテーマが流れています。

7.大広間への入場とバンケット

ホグワーツの歓迎会です。

楽しい音楽が流れ、新入生たちが入場します。

ハリーは組分け帽によりグリフィンドールに組み分けされました。

グリフィンドールのテーマが流れます。

8.Mr.ロングボトム・フライズ

オドオドとして頼り無さそうなロングボトムくんが

箒に乗ってファーラウェイしてしまいました。

魔法のほうきのテーマが流れます。

頼りなさげなロングボトムくんが実は一番頼りになるのは

ハリー・ポッター・ファンならご存知のとおりです。

グリフィンドール勢の一喜一憂に合わせて

グリフィンドールのテーマも流れています。

9.“ホグワーツよ永遠に！”＆動く階段

ホルン四重奏にアレンジされたグリフィンドールのテーマ。

これは本編では流れず、

サントラ用にわざわざアレンジされ収録された曲です。

御大の気合が伺えます。

後半は本編に戻り、

ホグワーツ名物の動く階段に翻弄されたハリー＆ロン＆ハーマイオニーは

不気味な暗い廊下に迷い込みます。

実はここに賢者の石が隠されています。

ここでグリンゴッツ銀行に続き賢者の石のテーマが流れ、

観客にはハグリッドの隠したものがここに隠されていることが暗示されます。

もっとも、この時点ではそれが何なのかはわかりません。

10.ノルウェー・リッジバックと季節の変わり目

ハグリッドがこっそり連れてきたドラゴンの様子が

ユーモラスに描写されます。

次に密かに調べた賢者の石について隠し通すことを3人で申し合わせ、

友情のテーマが流れます。

時は流れゆき、過ぎゆく時のテーマが朗々と流れます。

11.クィディッチ・マッチ

クィディッチの試合が始まります。

クィディッチのテーマと共に選手が入場してきます。

試合のゴングが鳴り、試合開始です。

魔法のほうきのテーマが豪快に流れます。

得点が入るとクィディッチのテーマが流れます。

試合は拮抗し、緊迫した曲調となります。

ところがハリーの様子がおかしいです。

おや？スネイプ先生が呪文を唱えている？

ここでヴォルデモートのテーマが流れます。

ロンとハーマイオニーの奮闘で体勢を持ち直したハリー、

クィディッチのテーマと共に形勢逆転します。

再び様子がおかしいハリー、

固唾を飲み見守る観衆と同様、音楽も静まります。

ハリーはスニッチを口でキャッチしていました。

クィディッチのテーマがグリフィンドールの勝利をお知らせします。

喜ぶロンとハーマイオニー、

友情のテーマが高らかに演奏されます。

12.ホグワーツのクリスマス

えらくダークな雰囲気のクリスマスソングです。

それもそう、画面に映るのはほとんど首無しニックですから。

場面と曲調は変わり、楽しげなグリフィンドールの寮へ。

皆のもとにプレゼントが届いています。

この曲では特にライトモチーフは使われていません。

13.透明マントと図書館のシーン

透明マントで夜の図書館の立入禁止エリアに潜入しています。

ホグワーツの秘密を解き明かすごとく、ホグワーツのテーマが流れます。

ハリーはホグワーツの奥で不思議な鏡を見つけました。

そこに映し出されていたのはお父さんとお母さんでした。

過ぎゆく時のテーマが流れます。

14.フラッフィーのハープ

いわゆる恐ろしいケロベロスですが、

意外にもハープの音色で眠るようです。

誰かが仕掛けたハープの音色ですやすやと眠っています。

3人はフラッフィーの足元の扉に滑り込みます。

15.悪魔の罠と空飛ぶ鍵

扉の奥には罠が隠されていました。

3人は底なし沼のような木の根っこに捕らえられます。

その先に進むと空飛ぶ鍵が行く手を遮りました。

サスペンスとアクションに満ちた脅威のスコアが展開します。

16.チェス・ゲーム

天童市の人間将棋も真っ青の等身大の魔法のチェスです。

負けるとたたっ切られます。

緊迫したゲームの様子が音楽でも描写されます。

17.ヴォルデモートの素顔

遂にヴォルデモートが正体を表しました。

クィレル先生に乗り移っていました。

賢者の石のテーマとヴォルデモートのテーマが入り混じっています。

ヴォルデモートがハリーの両親について語ると

過ぎゆく時のテーマが流れます。

最後にハリー・ポッターのテーマが流れ、

ハリーのかろうじての勝利を静かに知らせます。

18.ホグワーツを離れる

濃密なホグワーツの1年が終わりました。

過ぎゆく時のテーマが壮大に流れます。

最後にハリー・ポッターのテーマが流れ、笑顔でお別れです。

19.ヘドウィグのテーマ

これは予告編用に作曲された曲です。

本編では、エンド・クレジットの後半で流れます。

まず、ハリー・ポッターのテーマが演奏されます。

次に魔法のほうきのテーマです。

ここまでだいたい構成はプロローグと同じです。

こっちの方がずっとシンフォニックですが。

最後にホグワーツのテーマで締めます。

賢者の石のサントラ解説は以上です！

次は秘密の部屋！

ハリー・ポッターと賢者の石 サントラ楽曲解説 (作曲:John Williams)

ハリー・ポッターと賢者の石サントラ楽曲解説 (作曲:John Williams)