こんにちは!#73 HAKUです!🐉

日本女子体育大学へのご支援ご声援誠にありがとうございます。多くの方々に4年間支えて頂き、引退を迎えることが出来ました。それと同時に遂に引退ブログの番が回ってきてしまいました。これを書いたら本当に終わってしまうので寂しいです。


引退を迎えた今、自分の想いを全て書こうと思います。
1.HAKUの歴史
2.昇格戦の意地とプライド
3.挑戦することに価値がある
4.ありがとう

長くなってしまいましたが、これを読んで下さる誰かに響いたら嬉しいです!

 

1.HAKUの歴史
〜日本代表になる!下級生時代〜
入学ギリギリに日女へ行くことが決まり、キラキラした上級生に憧れ、コロナでzoomなど未体験の連続だったけど毎日が楽しくて、夢中だったあの頃。
憧れのりとさんに似てると言われ、日本代表になれちゃう?!なんて希望をもち、沢山武者に行き、1人で練習会やクリニックに参加し、クロスを365日どんな忙しい日も振り回してた下級生時代。

〜考え動いた2年生〜
Aダッシュの状況になりました。リーグ戦に少しでしたが出させて頂いたり、準リーグ練も行く2足のわらじ状態で、疲れるけど充実した日々。
そんな中、練習の運営や部荷物を運び等任されるようになり、次第に上級生から注意されることが増え怖かった記憶です。
一日のメニューを頭に暗記し、タイマーと笛を首から下げ、上級生の水筒の水を確認しながら練習を行う。
部荷物なんて地元の駅から重すぎて持ち帰れずタクシーを使って運んだり。
純粋にラクロスを練習したいのに、当時まるで奴隷みたいな扱いだと思っていました。更には
練習後にコート裏に呼び出されて

「ハクのシュート打ったあとの顔が気に食わない」

と言われた時は、本当に怖かったです。笑
だけど、引退を迎えた今なら指導して下さった上級生の意図が分かります。あの時、上下関係や、人としての在り方を叩き込んで頂いたからこそ、一回り成長できたと感謝しています。

〜地獄の3年生〜
ここから私の人生史上最大級に苦しい日々が続きます。
日常生活ですら前向きになれず、ついには消えてしまいたい、そんな事思いながら過ごす日々。
理由は単純で、チャンスがなかった。
自分の実力不足でBチームに落とされました。そこからはBチームは蚊帳の外、MDではパックが作られ決まったメンツだけの練習ばかり、メンバー入れ替えのセレクションすら無い。次第にチームへの存在意義がわからなくなり、きつかった。苦しかった。
あんなに大好きだったラクロス。そこは切り替えてポジティブにいこう!なんてことはできなくて中々立ち上がれない。

とてもじゃないけど笑えない。そんな日々を送っていた3年生。

〜Iast year  10秒にかける〜
このままでいいのか。24チームが始動する時たくさん自分の在り方を考え、弱い自分と向き合いました。そして私があの時出した決断。それは、

前後際断、楽しみながら下剋上してやる。でした。
そう心に誓い4年目に挑みます。またラクロスを楽しみたい。

こんなにも不甲斐なかった自分だけど、謙虚に向き合い続けることで、何かが変わると。おこがましいかもしれないけど同じように苦しんでいる同期や下級生にも希望や勇気を与えたかった。私たちの苦しい日々や過程は、決して無駄じゃなかったんだって事を証明したかった。これにつきます。

2.昇格戦の意地とプライド
神大戦、玉川戦、専修戦、横国戦、
私がコートに立つために与えられた時間は少ない時でたったの10秒。短い時間に私に求められていることは一つ。

絶対逃さない。
だから少ないチャンスでも自分のものにして来た。そして全試合で点を決めチームに貢献出来ていると感じていました。

東海戦の想定練習、
日女のDFが東海の脅威なワンに対応できるよう何度も何度も動画を見返して、練習の6on6で毎日毎日ウドになりきる努力をした。自分のための練習は2グラの自主練で補って沢山準備をした。

ついに迎えた東海戦。
コートに立たせてはもらえなかった。
絶望した。

そこから得失点により昇格戦が決まるまでの1週間の待ちの期間。
モチベーションが上がらず家に引きこもりました。

自主練しに土手に行ってはみたけれど涙が溢れ全然練習にならない。東海戦の試合も見返せない。昇格戦に向けてあと1ヶ月、このままもうラクロスを終わらせようか、

これで良いのか、そもそも私の4年間なんだったんだろうと。


そんな心にぽかんと穴が空いたような気分の中、次の練習に行きました。

 

 

そこで、レナさんに呼び出され、

「ハク使いにくい。」直球で言われました。



ワンの脅威さ、瞬発性、シュートスピード、どれも誰にも負けない準備をして、誰にも負けない自信をもって、自分の武器を磨き続けてきたラスト1年。


右ワンを求められてると言われたから、
何枚来ても突破できるスピードとクロスワークを身に付けるために、アフター練習では、
チル、ケミ、イヴにも手伝ってもらって
ここからDFきたらロールで、
ここから降ってきたら上にパス捌いて、
ここのDFを抜くのは得意だから自分でGOする。


最後の最後で、使いにくい、、、
今さらどうして?悔しくて。

本音を言えば
私だってもっと長い時間コートに立ちたかった。クリアライドにマンダウンの練習だってしたかった。アシストやパス回ししたかった。

それでも自分の武器を磨き続けてきたのは、

いつだってチームの方針に合わせようと思っていたから。
なのになんでチームとして使いにくいなの?
とグレそうになりました。

しかし、そのお言葉は、私の起点となります。
最後の1ヶ月、心に火がついた、まさにそんな感じです。


そして迎えた昇格戦。
会場は割れんばかりの歓声、
見たことも無い観客の数に驚きました。

私がコートに入った時、
本当に沢山の方々のHAKUコールが聞こえました。
レジェンドのOGの方々、

他大学のラクロッサー、保護者の方々、

私の事を知らないであろう多くの方々が、

「はくいけー!」と耳が壊れる程の声援を送ってくれました。
この瞬間、胸が熱くなったのを覚えています。


エナが囲まれながら守ってファールを勝ち取ったボールを、

モニがクリアでラン突破。
イヴ、ランがDFを引き付け、モニからもらったボールを

ジン→チル→ケミとみんなで回して
DFとの間合いが取れ、思いっきりダッチを踏んだ。


大きくDFがズレたのを肌で感じてシュートを打った。
 
3-3    同点に追いついた瞬間。

この時の会場の歓声、揺れるバルーンで真っ赤に染まった観客席の景色、忘れられません。

全ての努力がこのワンプレーの瞬間に報われた、

私にとってはそんな気がした瞬間でした。


3.挑戦することに価値がある
誰かの指標で基準が定められ、方針が決まり、

そのレールにうまく乗れなければふるい落とされる。
これがこの4年間で痛いほどに何度も突きつけられた現実であった事は事実です。

しかし、ラクロス人生において学んた事。それは、
努力を積み重ね無ければ、

ほんの僅かなチャンスすらも掴み取れないということ。  


言い換えれば、
努力をする事で、僅かなチャンスを掴めるかもしれないという事。でした。


このチャンスというのは、試合に出るということだけではありません。
日々の練習の中でだって、
ボールを奪えるチャンス。グラボを勝ち取るチャンス。シュートを打てるチャンス。パスを繋げるチャンス。
友を称え共に奮い立つチャンス。
同じ景色を見て共に感動を分かち合うチャンス。

そして、誰かの起点になるチャンス。
そんなどこに転がっているかわからないチャンスを日々自分が掴む為に我武者羅になる。

 

だから、

努力は報われないかもしれないけど、頑張り続ける事に何かしらの意味がある。
今は分からなくても、いつか思い返した時にそれが人生の糧になったと思える、
そう私は信じたいのです。

チームのために、勝つために、、
とても大切な事だけど、それだけじゃない。
負けた試合だけど、昇格戦の事を私は誇りに思っているし、
もし、このブログを読んでくれた人、後輩の少しの力になれたら、、いつか頑張った自分を好きになれる時がくるかもしれない。

という応援のメッセージをこめて締めくくりたいと思います!


4.ありがとう

同期

一部昇格出来なかったけど、私たちが向き合ってきた日々は決して無駄じゃない。辛くて分かり合えなくて苦しかった、それでもみんなとなら本気で一部昇格できると夢中になってChangeupし続けてきた過程を忘れることはないです。

みんなのこれからの活躍楽しみです🫶🏻

 

山岸さん

良い意味でも悪い意味でも雑に扱って下さりありがとうございました。笑

トレーニング大っ嫌いな私だったけど、毎週意見を交わしあったこと、沢山ダッチ練習につき合ってくれた事、かけがえのない経験となりました。試合中調子が上がらない私に、「考えすぎるな、落ち着けばハクなら決めれる」と背中を叩いて気合いを入れてくれてた事、力になりました。

また、1on1勝負してください!(いつもみたいに)

私が勝ちます!!

 

れなさん

初めてだったんです。

こんなにも指導して頂けたこと、厳しい現実を直球で伝えてくれたこと、最後まで信じてくれたこと。

 ちゃんと見てもらえている実感。本当に感謝しています。

昇格戦当日のアップ中、「自分の好きなDFとの間合いを取ること、ハクの練習してきたワンを信じて勝負してくること」と背中を押して頂いた事、れなさんがいなかったら今の自分はいません。本当にありがとうございました。

 

いゔ

正直辛かった。経験者でユースのイヴとは姉妹で、みんなのヒーローのイヴみたいに、私も同じくらいスポットライトを浴びたいと何回羨ましく思ったか分からない。

それでもイヴの人間性、熱い想いに共感し、惹かれつづけてきた4年間でもあった。いつもチームの先陣を切ってくれて、私の憧れでいてくれて、沢山相談に乗ってくれて、そしてたまには弱いイヴを見せてくれて、ありがとう。サウナ会定期的に開こう♨️

キャプテン最高にかっこよかったです。

 

けみ

私の最強の相棒ケミ。2年生の時からAチームに上がるのも、Bチームに落とされるタイミングも何だかんだ近くて、境遇が似てた事もあり沢山助けてもらいました。

 ケミに何回「ハク下手くそ」と言われたかわかりません💢

その度私も負けじとケミのシュートミスを何千回と茶化したかわかりません。

ポジションを変更したいと相談した時、快く背中を押してくれてありがとう。夏合宿からはケミと差ができてしまいキツかったけど、そんなケミが点を決める度、自分の事のように嬉しかったよ。たまには面白ネタ連絡してきてよね😏

 

ちか

チカが部活を辞めたいと言った時、全力で引き止めた自分が

無責任だったのでは無いかと何回も思った。

 も一緒に引退したい。一緒にラクロスしたい。

 この気持ちだけはチカの想いよりも押し通したくて、自分勝手だったけど、私から言われる事で苦しめちゃってたかもしれないけど、チカがいてくれたから最後まで頑張れた。

気分転換したり、苦しみながら頑張った事も、部活もそれ以外の時間もまさに心友だったよ。一緒に引退できて本当に嬉しかった。チカと出会えてよかった。

 

下級生

イチが「私がスペース空けるので思いっきり行っちゃってください」と言ってくれたこと、

妹のティアが点を入れる度に全力で喜んでくれたこと、

昇格戦の日、コートに入る私にサムから「ハクさんシュート入れてきてください」と熱い想いを受け取ったこと、

点を決めて戻るとベンチで待ち構えているビビが「ハクさんナイシュー!」って目をうるうるにさせながら待ち構えて居てくれたこと、

毎試合全力で応援し続けてくれた1.2年生がいた事、

まだまだ本当に沢山あります。こんなにも下級生に助けられてばかりのスポーツ人生初めてでした。笑

これからはみんなの頑張りをOGとして見届けていきます。

 

家族

小さい頃から明るい性格に育ててくれたにも関わらず、

 この4年間、沢山辛い姿を見せて、家で泣きじゃくって、

心配ばかりかけてしまってごめんなさい。

東海戦前、「ママパパみててね!絶対点決めて一部昇格戦連れていくから!」と自信満々にいつも以上に張り切って会場に呼んだのに何も出来なかった自分が情けなくて試合後顔を見ることが出来なかったです。そこから前に進めない私を見て、

 「もう休んでもいいんだよ」と言わせてしまったこと今でも

申し訳ない気持ちでいっぱいです。

4年間土手で一緒にラクロスを練習してくれた父と、

 私以上に私の事を考え味方でいてくれた母。

部活の話をする度に、「私の気持ちなんてわからないでしょ。」って、この4年間何百回何千回と両親にきつく当たってしまいました。それなのに、、

 今日の練習試合どうだったのー?って毎回のように気にかけてくれて、シュートシーンを何度も見返してくれて嬉しかった。

最後の最後まで支え続けてくれて、時には厳しい現実を一緒に乗り越えようとしてくれてありがとうございました。



 

そして最後に、


私の学生スポーツにおいて完全燃焼出来ずに終わる事、

 下級生に一部の舞台を託せずに終わってしまった事、

今でも農大戦を思い返し悔しさで溢れます。


私たちの方が弱かった。

人生ってズルいんです。
時間が経てば、「負けた」という
この結果だけが何年後も受け継がれてしまう。

だけど、

 

24チームの昇格戦まで道のり、過程は、

何年経っても私達の記憶の中に鮮明に残っている。

 

そんな事を想いながら今ブログを書いています。



何かに没頭していますか?

 

がむしゃらに駆け抜けていますか?


まさに、

前後際断 です。

(過去や未来に囚われず今この時に集中する事。)

海に眠るダイヤモンドというドラマにも出てきた言葉です。

これからの人生、私らしく明るくポジティブに今を精一杯に生きて行こうと思います!

 

ラクロスを通して沢山の方々と巡り会い、

日女のみんなと一部昇格を目指した4年間は 

私の財産です。


4年間沢山支えて下さり、応援して下さり、見守って下さり、ありがとうございました。



 

「引退ブログ」〜前後際断〜

#73 廣瀬菜々美 (HAKU)