管理人の佐草です。
今日は寂しいお知らせがあります。
長い間、さとやま保護センターで皆んなのことを見守ってくれていたタヌキの冷凍さんですが、10月25日(日)のお昼前、虹の橋を渡っていきました。
交通事故に遭ってしまったところを発見され、見つけた方がもう亡くなっていると思い、遺体が傷まないようにと冷凍庫に入れていたところ、暫くして冷凍庫から飛び出し、奇跡の生還を果たした、というもの凄いエピソードを持つ冷凍さん。
ボランティアや施設見学に来た方にこのお話をすると皆さん驚かれていました。
そして、晩年は左眼に悪性腫瘍も患っていました。手術も考えましたがスタッフ皆んなで議論を交わし、高齢であることを考慮して手術は行わない方向となりました。
交通事故の後遺症で後脚の麻痺もありましたが、その麻痺があっても毎日しっかりと歩いて縁側で日向ぼっこをしていました。
冷凍さんは「フンフンフーン♪」とよく歌を歌っていて、スタッフ皆んなその歌声に癒されていました。
前日の夜。様子を見に行った際、珍しくお歌を歌っていませんでした。それでも、頑張って立ち上がろうとしていたので少し手を貸して立たせてあげると、ケージの中で数歩歩いてまた寝転がっていました。その時、「もしかしたら今日が最期かもしれない」となんとなく思いました。
そして翌日、数日前に設置したリアルタイムの監視カメラで冷凍さんの様子を確認すると動いている様子が無く、予感がして急いでさとやまへ確認しに行くともう既に亡くなっていました。
亡くなってから、のづた動物病院の獣医師が顔の悪性腫瘍も切除して、すっかり美人さんになってから翌日火葬をして頂きました。
どんな状況にあっても強く生きようとする冷凍さんの姿にいつも励まされていたので、本当に、とても寂しいです。
けれど、それと同じくらいに「お疲れ様」という気持ちで見送りました。
冷凍さんがこれまでに教えてくれたことを、必ず他の子たちにも繋いでいけるよう、これからも頑張ろうと思います。
今日は冷凍さんのご報告でした。
お読み頂きありがとうございます。
冷凍さん、本当にお疲れ様でした。今までたくさんのお歌を聞かせてくれてありがとう。天国でみんなとゆっくり過ごしてね。