緊急速報!!マサイマラ近隣で火災発生!! No.5 | JWC NEWS

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JWC(NPO法人ジャパンワイルドライフセンター)は、
野生動物の保護を目的として
1990年に設立した野生動物保護団体です。

(日本時間7日5:00pm)


昨日、日本に報告を行った後も、引き続き調査を行っていました。僕らが調査を行った地区や集まってきた情報によると、今回の火災はコイヤキレメック地区約36000㎡を焼き尽くしましたが、野生動物への直接的な被害は、出ていないという結果になりました。しかし、2次的な被害も考え、この後もディクソン(JWCマサイマラスタッフ)やパークレンジャーたち(コイヤキレメックワイルドライフトラスト)は手分けして引き続き調査を行います。何かあったら報告をもらうことにし、ひとまずJWCケニアスタッフの僕らはマサイマラオフィスから引き上げることにしました。


現在の野生動物の状態ですが、ガゼル、ヌーやトピなどの草食獣は、食べられる草はなくなってしまったけれど、他の地域で草を食べ、(肉食獣から逃れる為に)焼き尽くされたことにより見晴らしが良くなったこの地域で休息をとっているようです。後は、雨の恵を待つのみです。この灰と化した大地に雨が降り注げば、あっという間に新芽たちが生気に満ちたサバンナを再び蘇らせることでしょう。



そんな感じで、昨夜も夕暮れと共に調査を切り上げ、その他、諸々たまってしまっていたミーティングを深夜にかけて行いました。


今朝も、朝食をとりながら最終打ち合わせをし8:30頃(ケニア時間)マサイマラオフィスを出発しました。今日は、曇っていて肌寒いです。

実は、以前からずっと気になっていたヒョウがいたのですが、今回いくら探しても見つけることができず、安否を心配していました。最後のチャンスということで、帰り道に彼らが頻繁に現れるという場所に立ち寄ったところ、今朝やっと会うことができました。


コイヤキ地区で、昨年生まれたヒョウの親子です。
フランシスの話しでは昨年生まれた3頭の赤ちゃんはみんな順調に育っているということでした。残念ながら、今回はそのうちの一頭しか見つけることができませんでしたが、その元気そうな赤ちゃんヒョウは、まだ成獣の半分くらいのサイズ(胴体の長さが60cm~70cm)で、道の脇でスヤスヤと眠りについているところでした。今後の成長が楽しみですね。そのコロコロとした姿に後ろ髪を引かれながら、僕らはその場を去ることにしました。


あともう少しで、ダートから舗装道路に入り、いつもの休憩場所であるナロックに着きます。そこで昼食と休憩を取り、このまま問題が発生しなければ、ナイロビのオフィスに直帰しようと思います。


日本で見守ってくださった皆様、本当にありがとうございました。


JWCケニアスタッフ
金子