という事で、シンプレクスの総会に参加してきました。

ゆっこさんの分も気合い入れて聞いてきましたぜい(是非買い戻してもらわないと)。

会場のパレスホテルは前日ボヤあった場所(笑)。
しかし、全く問題なく開催されました。

来場は200人位でしょうか。年配の方が多いかな~という印象。

開催されるまで、控えでドリンクサービスがあるのはGood。

開催されてからは、まずは金子社長からの熱いプレゼンテーションが30分位あり、それから質疑応答。

プレゼンテーションでは、今まで中期経営計画を発表し、一度もそれを下回ること無く必ず達成してきた事を強調。
今後も、これを下回ることがあれば、なんらかの責任を取るつもりで取り組んでいるとのこと。

2008年からの5ヶ年計画も、既に2010年の目標を1年前倒しで達成する見込みだそうです。

質疑応答では:
1.優待や配当性向について
優待については、導入する予定は無く、配当性向は10~15%継続予定との事。
これは会社が現在成長期であり、資金が外部流出するよりも、会社の成長に充てたいと。

社長も大株主のひとりとしての意見では、配当は一切出さず、全て成長資金にしたい。但し、配当が欲しいという人もいるし、東証一部銘柄の平均値と現在の成長性との折り合いを考えて今の水準にしているとの事。

優待についても、個人的な意見として、特定の人にだけ恩恵があるような制度は不公平感があるのではとの見解でした。

2.市場規模
現在金融機関のIT投資は1兆5000億規模。そのうち、ソフトウェアは5000億。

その5000億のうち、4500億はバックヤードで、シンプレクスが手がけるフロント分野は500億規模との事。

日本ではこの分野は非常に遅れていて、欧米ではフロント/バック比率はほぼ五分五分との事

なので、非常にポテンシャルがある市場との見解でした(ちなみにシンプレクスはこのフロントの分野でトップシェア)。

3.ライバル企業
NECやNTTデータといったSI企業やアクセンチュアのようなコンサル会社が今まではライバルだったが、これからは、ロイターやクイックといった情報会社もターゲットに入ってくるとの事で、業界では、かなりシンプレクスが脅威に感じてきているとの事でした。

4.人材育成・待遇
かなり育成には力を入れていて、社長がセミナーを3ヶ月で60回も開催し、有望な新人を採用しているとの事。
実際、採用のノウハウは人事部のエキスパートを雇ったりするのではなく、どうあるべきかを考えた上で某大手人材会社のR社の著名な人からノウハウを学び、コンサルティング契約をしてノウハウを蓄積していったそうです。

各方面の就職斡旋する人たちを集めて会社のビジョンや熱意を説明し、優秀な人材をシンプレクスに紹介してくれるようにも手を打っているとのこと。

その上で社長面接でも何時間もかけて厳選し社員を採用しているそうです。

そして、給与体系は完全実力制で、30代の優秀な社員の給料は上場企業の中でもほぼ№1とのことでした。

ちなみに来年の採用予定者が100名位だそうですが、応募は2000人くらいとのこと。

5.国際展開
まずは日本での地盤固めが先決との事。ただ、その布石は打っていて、アメリカに今、副社長を送り込んでいるそうです。

6.労働組合
ないそうです。

7.退職金
これもないそうです。

8.後継者
社長自身まだ44歳(だったかな)ですが、既に優秀な30代前半の人で部長クラスはいるそうで、自分を超えると思われる人がでてくる事を期待しているとのことでした。

今、社長自身は健康状態とのこと。
(これは良くある質問ですよね。バフェットもトラックの話が有名ですよね)

9.オフショア開発(私の質問)
ソフト開発にあたり、中国とかインドとかの安い労働力を使ったいわゆるオフショア開発はしているのかという質問をしました。

金子社長:本当は全ての人材を社内で完結したいとの事。但し、足らない部分については、外部の人を社内に呼び、そこで開発しているとの事で、外部に委託した丸投げ作業はしていないとの事でした。

ちなみに、中国やインドは人件費が安いと思っているかも知れないが、それは間違った認識だと。
優秀な人材はアメリカとかに行き、給料もかなり高いと。なので、安い賃金で働くのは2流以下であり、シンプレの欲しい人材ではないとの事でした。

10.業務ノウハウの習得方法について(私の質問)
グループ企業にシンプレクス・インスティテュートという金融機関向け教育する会社を擁しており、ここでみっちり教育した上で、現場に出すそうです。

もともとシンプレクスのユーザは金融機関の大手はほぼ独占しているため、そこの得意先を回るだけで、ユーザニーズやノウハウが吸収できると事でした。

11.懇親会について
会場を立食パーティ用にして、質疑応答の続きをしながら役員たちとの歓談もできる形式。
食事は去年が少なすぎて不評だったそうで、今年はパワーアップしたとの事。ただ、私は質問などしていたものだから大いに出遅れ、揚げ物以外の欲しかった寿司やデザートはあっというまに無くなってしまいました・・・。

12.お土産
ポラーレというオレンジの洋菓子と電話用メモ帳でした~。


こんな感じで約2時間半に渡る総会のレポートでした。

個人的には、かなり満足のいく総会でした。社長を含め、みな若く、非常にフランクな感じでした。
業績・技術力はもちろん、情報開示がオープンであり、見事なプレゼンテーションと懇親会も開き、株主との対話姿勢も好感が持ててIRも完璧です。

PERや利回り面から考えれば、魅力は少ないかも知れません。しかし株の王道は、やはり業績であり、jvtファンドにおける成長株としてのクリーンナップを担う最有力銘柄として活躍してもらいたいと思っています。

その意味では、まだまだ比率は充分ではないため、買値よりはかなり高くなっているものの、買い増しも検討していきたいですし、来年もまた参加したいと思います。