新入社員歓迎会の幹事。昨日で無事終わりました面倒かったワガママと意見ナシが幹事してて一番腹立ま、幹事権限で勝手に決めるけどなまた後輩出来たし短の子やから来年こそ幹事丸投げしたろ何気に2年連続だしな昨日歓迎会で大まか新入社員の性格把握したが、あんまりなあ誰に気を付けたらイイですか何をしとけば大丈夫ですかってなあ色んな鴛キいたんだろうが、最初から安全な行動とかそんな事ばっか考えないで欲しいわ機嫌伺うこと考えるならいいから早よ仕事覚えてくれ。君ら例年に比べて何も進んでないんやからさ気になるのは分かるが誰が怖いとか性格悪いとかそういう事言える立場かぃ誰からでもいいから何か教わろうとかないの早くも心配ですウチの班の子は研修ばっかで月まで現場来ないらしいしあー先行き不安だわこんなんじゃいまで経っても辞めるに辞められん。
明け方、フォンが起き出した。サイゴンに来てヶ月になるこの歳の男の子は、早寝早起きの田舎の習慣をずっと守り続けている。ベトナム人は一般に早起きだが、サイゴンで靴磨きなどをしながら、かなりの期間を過ごしてきた子供たちは、次第に夜更かしになり、従って朝寝坊になることが多い。けれどもフォンは環境が変わってもやはり早起きだ。目覚し時計がなくても、起こしてくれる人がいなくても、彼は毎日決まった時間に起きる。ランはフォンの従兄弟で、同じ歳だ。二人は連れ立って、朝時頃から学校へ行く。部制の一番早いクラスなのである。ランはフォンと同じ村に生まれ、同じように育てられたのだが、次第に周りの先輩たちに影響されて、夜更かしの朝寝坊になってきた。今朝も先ずフォンが起き出した。ドアを開けて、暗い空を見上げると、もう時半だと言う。僕にはまだ真夜中に思われるほど暗いのに、フォンにはおおよその時間までわかるらしい。それから彼はランを起こしにかかるのだが、ランは昨夜遅くまで遊んでいて、時過ぎにやっと寝たばかりだから、眠くて仕方がない。ぶぶ文句を言っては、毛布の中にもぐり込み、なかなか起きられない。その頃チョが起きだし、黙って新聞を揃え始める。昨晩売り残した新聞を、朝の勤めに出る人々に売るのだ。サイゴンの新聞は日1回夕方に発行されたランが起きる。フォンは二人の教科書とートを揃えて待っている。チョーがコーヒーを飲みに行こうと、僕を誘った。彼はお金にルーズなところがあるのか、貸したお金でもなかなか返してくれない。いだったか、新聞を没収しようとする警官から逃げようとして、彼はポケットのお金を全部どこかへ落してしまった。明日の新聞を仕入れることができないと言うので、僕は彼にドン貸した。それから2ヶ月にもなろうというのに、彼は一向に返そうとしない。訊くと、もう返す意志はないそうなのである。僕が時々通りのコーヒー屋で本を読んでいると、彼がやって来て同じテーブルに着く。僕はすかさず、絶対に払ってやらないぞ、と明言しておく。何故なら、彼は大抵いもお金を持っているし、本格的に働いているラムを除けば、この家の子供たちの間では一番の金持ちなのだ。彼は僕の言葉なんか気にかける様子もなく、堂々とアイスミルクを注文する。あんまり堂々としているので、彼を疑って警戒していた僕は、そのような自分を恥ずかしく思わないわけには行かない。僕が反省している間に、彼はミルクを飲み終わり、僕に笑いかけて行ってしまう。追いかけて彼を捕まえるなんて不可狽セ。後で返せと言ったって、絶対に返しっこない。僕は何度かこの手に引っかかっていた。しかし今朝はまだ暗いうちに起きて、新聞売りに出かけようとしている姿を見ているし、僕自身腹も減っていたので、チョの誘いに乗ることにした。まぁいいか、朝飯でもおごってやろう。フォンとランを誘ったら、すぐ学校へ行くからと言って断られた。チョーは新聞の束を抱えて浮ノ出ると、店が開いていることを確かめて、戻って来た。僕たちは連れ立って、56軒先の曲がり角にある華人の食堂へ行った。朝早くから出かける人々でもうかなりにぎわっていたが、空いた席を見けて、彼はアイスミルクを、僕はミルクコーヒーを注文した。それから、店の脇の道路端で商売している屋台の飯屋で、皿飯を二頼んだ。その場に並べてある数種類のおかずの中から、よく煮込んだ3切れほどの豚肉と一枚のあひるの卵焼きをご飯に乗せてもらった。味付けのためにスープが少しかかっている。チョーは、うまい、うまい。肉の方が卵よりうまいねなどと言いながら、無造作に食べ始めた。それを見ていたら、前に家で、肉は食べないと言って、ャ梼oさんの作った料理を彼が拒んだことを思い出して、訊いてみた。肉を食べてもいいのかい精進料理しか食べない筈だったぜうん、今日はいいんだよ。精進料理は日、日、日の回だけさどうしてそう決めたんだいほら、いかミイトーへ行ったとき、椰子聖人に会ったろう。あの人がそう教えてくれたんだふうん。お前は椰子聖人が好きなのかうん、椰子聖人はとてもいい人さ。あの人は平和が好きなんだ。あそこには、兵隊に行きたくない若い人たちが大勢いるよでも、もういないんだろう皆、捕まっちゃっているさ、まだいるよチョー、お前幾だっけ歳あと年か。歳になったらどうする椰子聖人のところへ行くのかい行かない。兵隊に行く兵隊に行きたいのかいいや。でなければ、大型自動車の修理工になるどうして鉄砲を持って、前線に行かなくて済むもの年経てば、戦争は終わってるさそんなことがどうしてわかるアメリカはそんなにお金を出せないからさ。金がなければ戦争はできないだろう絶対に終わらないよ。絶対にどうして終わらないもの飯を食べ終わると、チョーが言った。オレ、払ういいよ、僕が払うオレが払う結局、彼が飯代を払うことになり、僕はコーヒーとミルク代を払った。ドンだった。チョー、そっちは幾らだったドン僕は少し恥ずかしかったけれども、同時に嬉しい気持ちもしていた。空はもう明るくなっていて、彼は新聞の束を抱き上げた。じゃうん結局、チョーはケチでもルーズでもなく、ただお金の価値を知っていたというだけのことだったかも知れない。それはそれでよいとしても、今度また、この間のお金、い返してくれると訊けば、彼はあれはもう返さないんだと、すまして答えるに答えるに違いないのだ。
年度末の3月地震が起きなければ津波がこなければきっと年度末忙しいなぁとぼやきながら、みんなと愚痴りながら、異動の話を呑気にしていたのかな呑気に本当に呑気に鬼気迫るような命懸けの毎日なんか一ミリも思わずに花粉症辛いよね目も鼻も耳も塞ぎたいよ新生活どうするのみたいな話をしていたのかな日から日以上経って、倒壊もなく、ライフラインもしっかりしている所では、早くも日常が戻ってきている。テレビやラジオを消していれば、悲惨な現状には気付かずに、朝昼晩とお腹が空きいもの仕事に戻る。仕事の忙しさでほんの少し遠退きかけた地震の感覚が、緊急地震速報や余震で戻ってくる。建物が崩れるほどではないし、海がないから津波はこない。山もないから土砂もない。そんなに比較的安全な所にいるのに今だに、余震が怖い。お風呂ものんびりはかれない。眠れない。被災地から比べたら、贅沢言い過ぎってものだごめんなさい。けど怖いものは怖い。眠れないものは眠れない。自分じゃコントロール出来ないんだから仕方ないね一人でいるんだから仕方ないか怯え過ぎかな揺れには慣れたけどい大きな揺れがくるのか怖い。いくるかなんて分からないんだから、諦めて、きたらきた時に怖がればいいのに。何度もそう言い聞かせてみたけど一人の空間では、一瞬も気が緩まない。身体中緊張しっぱなし楽しいことや嬉しいことがあっても、被災地のことが浮かんだり、い失うか、い消えてしまうか分からない大切なものを思うとすごく怖い。この目で見ないと信用できない。考え過ぎだと思うんだけどさっきまで元気だった人が一瞬でいなくなってしまった現実を知るとやっぱり怖い。よく考えれば、今までだって、今と同じだったはず。い起こるか分からない天災と隣同士だったはず。ただ、今は、起こってしまったそれも想定外の天災事故こんな悲惨なことが現実にあり得るんだ茫然としてしまう嘘のような現実自然の力を見せられた。隣同士だったのに顔も知らない誰かが本当にいたんだ。こんな人だったんだ。卵zもしていなかった。気付いてしまったらとても怖い知らなければ何ともなかったことこれからも日本にいるのだから自然の怖さも悲しい現実も見ないわけにはいかない見ないといけない怖さや悲しみを乗り越えて、いかまた心の底から安心して笑える日がきますように