数日間、ブログを空けてしまいました。その間にもこちらへご訪問くださった方、コメントをくださった方、またいつも応援ボタンをクリックしてくださる方、どうもありがとうございます。
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さて、今日はなぜ私がベジタリアンになったかをお話したいと思います。日本在住時代OLだった私は会社帰りに同僚と飲みに行ってはやれ焼き肉だ、焼き鳥だと夢中で食べていました。家で自炊する時もたいていメインに使う肉や魚を選んでそこからどう調理して付け合わせにどんな野菜を使うかを考えていました。子供の時から肉食体質だったのです。
それがどうしてこうもすんなり肉を止められたかと言うと、それはフランスに住んだことが大きかったと思います。特に最初の居住地は牛や馬が沿道に放牧されているようなところでした。
広大な土地を自由気ままに走り、好きなだけ草を食む生活をしている動物たちを見ていると『私達は動物と共存しているのだな』と強く感じました。私はそれまで狭い牛舎に繋がれている牛しか見たことが無かったんですね。そしてそれは生き物というより食べ物として作られたもの、機械生産的な『モノ』にしか目に映らなかったのです。
豊かな自然。日本では見たことも無いような大きな大きな木々が生い茂る森を歩き、自然に浄化された空気を吸い込む贅沢。
それが当たり前にある生活になり『失いたくない』そう思いました。ずっと自然と共に生きていきたい、そう日に日に強く思っていきました。
自然と重なり合うように溶け込むように生きていかれたら良いなと思うようになると自分の口に入れるものも『水と空気と太陽』によって作られた野菜を、と自然に手が伸びるようになったのですね。しかもフランスの野菜は日本人には目に新しい野菜もたくさんですから、野菜売り場は発見がいっぱいあるワクワクする場所なのです。
はい、フランスは酪農大国ですので肉売り場も新しい発見はいっぱいです。豚やウサギや日本よりもたくさんの種類の鳥が皮を剥がれて丸ごと売っていたりするのですから。でもそれはワクワクというよりも、背筋がゾクゾクです。見ていて気持ちの良いものではありません。
段々と野菜寄りの生活にシフトしていった頃、食肉の生産によって森林が破壊されていることを知りました。より多くの食肉生産のためにアマゾンなどの森林を切り開き、餌となる穀物生産のためや放牧に利用しているのです。肉牛1kgを作るのに穀物は8kgだとか10kgが必要。それを栽培する水は20t。
フランスでこんなことがありました。私のいつも通る道沿いは夏、広大なコーン畑になります。すくすくと育つトウモロコシを見ては早くスーパーに並ばないかなと心待ちにしていました。けれども待てども待てどもトウモロコシを売り場で見る日はありません。そのうち秋が近づきコーン畑のトウモロコシはすっかり刈られて無くなってもまだスーパーやマルシェにそれが山積みになる日は来ませんでした。そう、あの見渡す限りの大きなトウモロコシ畑は牛のためだったのです。
トウモロコシ、私達がそのまま食べれば1本でお腹が膨れるのに、急激に太らせるために牛に与えられる量はその何十倍。
「やってられないよ」トウモロコシを食べ損なった私はそう不満げに思ったのでした。
長くなってしまったので、ここで一度閉じたいと思います。
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