西成の時
約20年前の大阪西成暴動の現場にいました。
当時の私は、いわゆる手配師という仕事をたびたびアルバイトでやっておりました。
勃発時近くに居た私と知人は、別の知人の土建関係業のワンボックスに乗り、現場に向かいました。
現場に付くと、溢れる暴徒とそこに加わろうと進む人波がありました。
やがてワンボックスに書かれた社名に気づいた何人かに投石を受けました。
あわててその場から逃れ、徒歩で現場に向かいました。
当時の民衆の不満や背景を多少なりとも、解っていましたのですが、暴徒の怒りは凄まじいものでした。
遠めに見ていた私とその群れに飛び込んで行った知人。
普通の人間と思われる方々も沢山います。
極限や興奮状態に陥る引き金と高ぶりの連鎖が、暴動の中にありました。
背景には、不満や鬱積などのストレスがあるのだと思っていました。
ストレスにさらされた集団の怖さ・狂気。
限界を越えたとき、理性や立ち位置を越えて、本能や感情で人間は動く。
多くの方々は、まだ冷静に判断できるのですから、最悪を想像してみて欲しい。
こちら側の人間があちら側なんて事も起こるのです。
そしてそんなエネルギーが渦巻く場では、弱者への配慮は蚊帳の外。
自分の置かれた立場が、どんな業界・会社であろうと、成り立ちから現在に至る大切な人を思い出して欲しい。
自分や他者を大切にすることと、会社や含まれる業界を大切に思うこと。
すべて一貫しない場合もあるでしょうが、すべて繋がっています。
過去~未来と同様に。
またすべてにおいて矛盾の無い思想や行動が取れないのも真理だと思います。
少しづつでも良く進むことが、矛盾の先の答えに近づく一歩だと思います。
その行動は、時に辛くのしかかることもあるでしょうが、折れそうな時、背中を押してくれる事もありますよ。