浜松市中区幸にある、美容室2doの伊藤潤哉です。
今日は20年代、30年代に起きた
ファッション関連のムーブメントについてまとめたブログを書きます。
『華麗なるギャッツビー』この時代です!!!
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消費社会とファッション
大量生産、消費社会
20世紀初頭、大量生産時代が始まります。
その象徴が、T型フォード(自動車)の生産方式です。
合理的な生産方式によって、一般人の手の届く範囲の製品にしました。
それは分業制を用いて、人件費を抑え、生産効率を拡大するもので、
労働を単純作業化するものでした。
このような大量生産システムはフォードの名前からフォーディズムと呼ばれます。
ファッション業界もやや遅れて、20年代に既製服化への動きが始まります。
ファッションの既製服化
1920年代になると徐々にファッションの既製服化が始まります。
その背景となる大きな理由は2つあります。
1つ目は、直線的なシルエット、ファッションのシンプル化です
。流行の構造がシンプルになったことから、当時の既製服の技術でも、
そのスタイルを真似ることができるようになりました。
2つ目は、サイズの標準化が進んだ点です。アパレルメーカーが主導となり、
身体のデータを集めて、体系のカテゴライズが進みました。
(今でいうS、M、Lといったものです。)
ファッションも仕立てから既製服への動きが加速していきます。
仏:ギャルソンヌルック英:フラッパー
女性の社会進出も始まります。女性の社会進出が始まった背景としては、
第一次大戦(1914年7月28日から1918年11月11日)
で国家総力戦(女性も含め皆が何かしらの形で戦争に参加する)を経験したことが大きいです。
これを機に女性も行動的になり、働く女性が急増します。
このような動きの中で、「動きやすい」服といった機能的な特徴も必然的に求められるようになります。
女性が豊満なバストを強調した、動きにくいコスチュームを身に着けるといったファッションは過去のものとなり、それよりも、「動き」が重視されるようになり、服装からも余計な装飾が削られていきます。
第1次世界大戦(1914年7月28日から1918年11月11日)
が終わると、欧米を中心に若い世代の間で
「フラッパー」というファッションや生活様式が流行りました。
フラッパーとは俗語で「新しい女性」の意味です。
彼女たちはそれまでの女らしい外見や生き方を捨てて、
膝丈の短いスカートを穿いて髪をボブカットに短く切り、
お酒を飲んで積極的に男性と付き合いました。
こうした変化は、大きな戦争とそれに続く大恐慌が、
人々の伝統に対する意識を変えたためとも言われています。
ギャルソンヌ・ルック
ギャルソンヌとはフランス語の造語で『少年のような女の子』という意味
ショートボブヘアーとショートスカート
メンズスタイルを取り入れた服装等が特徴だそうです
英語ではフラッパールック(おてんば娘)
ギャルソンヌ・ルックは1920年代の象徴的なスタイルで、
知的、行動的、洗練されたモダンガールを指すスタイルです。
直訳すると「男子ような娘」の意味で、
髪はショートカット、胸を強調しない直線的で細身のシルエット、
膝下までのスカートが特徴です。
これは働く女性の急増を背景にして、
シンプルで活動的な女性のためのスタイルへのニーズから生まれたもので、
一種の時代が求めたトレンドです。
シャネルはこのような時代の流れを象徴するかのように、次のように語っています。
「ファッションは着飾るものではありません。着るものを選ぶことであり、
それは自身の生き方を表現するものなのです。」
モダニズム
モダニズムとは、大衆消費社会を背景にして生まれた
芸術活動であり、20世紀初頭の芸術運動を指します。
建築では、合理的、機能的な建築を理想と考えるもの、
コルビジェ:サヴォア邸
絵画ではキュビズム、シュールリアリズム、ポップアート等を指します。
アメリカの美術評論家のクレメント・グリーンバーグは自身の論文で、
芸術がアヴァンギャルド(前衛)とキッチュ(俗悪なもの)に分化している状況を指摘しました。
キッチュは文化の大衆化を表す言葉で、アヴァンギャルド、モダニズムは、
消費社会による文化の大衆化に抵抗する手段と述べています。
そのような観点から見ると、モダニズムは人間の経験に関する批評的な視点と言うことができます。
モダニズムは、哲学のようなもので、ただ正確な絵画的描写によって世界を表現するものではありません。
メタファー(隠喩)のようなものなのです。
ファッションとモダニズム
ファッションでもこのような芸術的な運動、新しい文化受け、
その時代の精神を象徴するスタイルがでてきました。
その特徴として、ファッションのモダニズムが目指したのは、
装飾を排除することでした。造形面でのシンプル化が進んだのです。
曲線ではなく機械的なイメージを作り出す直線的な造形です。
モダニズムの発展
デザイン面では、キュビスムの流れを組む、アールデコ調のデザインなどを調和させたデザイン、シュールレアリスムの影響を受けたデザインが登場しました。
1920年代は、「アール・デコ」と呼ばれる定規で真っ直ぐに線を
引いたような幾何学模様が特徴的な装飾様式が大流行しました。
アール・デコ様式は、ファッションだけでなく建築や
インテリアデザインなどにも影響を与えました。
1925アールデコ建築博<背景>
第一次世界大戦後のフランスは、近隣諸国に比べて産業発展に遅れをとっており、この展覧会で巻き返しを狙っていた。
30年代のファッション
1929年にウォール街で起こった金融大恐慌から始まった1930年代は、
人々の生活や意識を変えました。女性のファッションも大きく変化します。
シンプルすぎるシャネルのファッションよりも、
より女性らしいものが求められるようになりました。
1920年代に見られたようなストンとした直線的なシルエットではなく、
ちゃんとくびれのある女性的な曲線が好まれるようになりました。
スカート丈は少し長くなり、
髪型も20年代に流行った短いボーイッシュなものではなく、
少し長くしてカールした髪型が
流行るようになりました。
1930年 かなりワイドなシルエットです。
シュールレアリスム
シュールレアリスム(超現実主義)は芸術の形態で、「ものすごく過剰なまでに現実」というような意味をさします。
理性の支配をしりぞけ、夢や幻想など非合理な潜在意識の世界を表現することによって、人間の全的解放をめざす二〇世紀の芸術運動。
ダリ:記憶の固執
代表的な芸術家はサルバドール・ダリ、ルネ・マグリットなどです。
スキャパレリはダリとコラボレーションを行い、大きな話題となりました。例をあげていくと、「かぶる帽子」ではなく、「履く帽子」を表現した靴帽子、
シュー・ハット」は、今であればレディー・ガガやケイティ・ペリーが被っていそうなもの。
引き裂かれたプリントのドレス、ロブスターが描かれたドレスなど、
日常的なものを、非日常で表現する試みを行いました。
スキャパレリのファッションは批判も浴びますが、目新しさや、新しい分野へ積極的に挑戦しているその姿勢からアメリカの女性に受け入れられました。
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参考
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ファッションプレス
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