私達はファミレスで一息ついた後、友達Bが見たものが何だったのかについて話し合いました。
ただ目撃したのが友達Bだけだったので私達2人は黙って聴いているだけでしたが。
Bの目撃したのが人なのかそうでないのかはわかりませんが、話をまとめると
・髪が腰ぐらいまである(女?)
・白い浴衣の様なものを着ていた
・最初に見かけた時はベランダにじーっと立っていたが、しばらくすると私の部屋のガラスサッシをコツコツ叩き始めたようだった
私達はどうしたらいいかわからなかったのですが、不審者である事には違いないので、とりあえずマンションの大家さんと、警察に相談する事にし、その日は友達Bの家に三人で泊まりました。
翌日は私とAは仕事があったのですが、Bは休みでした。
私はとりあえず仕事に行き、昼休みに大家さんに連絡してみたところ、お隣は空き部屋で、一年以上誰も住んでいないとの事でした。
しかし不審者が侵入してるかもしれないのですぐに調べてくれる事になりました。
今日調べ次第連絡するので、警察に通報するのはそれからにして下さいと言われ、私は連絡を待つ事にし、仕事を続けました。
そして仕事が終わったのが夜8時。大家さんからの連絡はありましたが、侵入した形跡などはなく、鍵もかかっていたとのこと。
警察には連絡しておいてくれたらしいのですが、直接的な被害がないと動いてもらえないらしく、付近のパトロールを強化しますという、なんとも頼りない返事だったそうです。
それと友達2人からもメールが来ており、やはりみんな怖いらしく、今日はとりあえずBの部屋に集まろうという事になりました。
部屋に帰るのはものすごく怖かったのですが、着替え等を取りに行くため一度部屋に帰りました、それが夜9時半過ぎくらい。
部屋は昨夜飛び出した状態で電気がついたままでした、私はダッシュで服をカバンに詰め、10分位で準備をし、無事部屋を出る事が出来ました。
その後Aと合流し、Bの家についたのは夜10時をまわっていました。
みんなで食事を済ませた後、私は今日の報告をしました。
隣に誰も住んでいなかった事、侵入した形跡もなかった事、それを聞いた2人は私と同じ考えに至ったようでした。
「まさかとは思うけど……やっぱり霊なのかな…?」
私達はお寺でお祓いしてもらう事も考え、とにかく知り合いにも声をかけてみようと言う事になり、それぞれが知り合いに連絡を取り始めました。
しばらくして、それぞれがいくつか心当たりを教えてもらえたので、明日にでも連絡をしてみようという事でその日は落ち着きました。
そして夜12時を過ぎた頃、さあそろそろ寝ようかという時
最初に気付いたのは私でした。
その後2人も気付いたようでした。
どこからか、コンコン音がする…
天井? 壁? 窓?いや、
三人が同じ方に視線を向けたその先にはクローゼットがありました。
音は部屋の隅にあるクローゼットの中から聞こえていたのです。
コンコン……コンコン……
私達は動けませんでした、恐怖にすくんでいた事もありますが、とにかく音を立ててはいけないような気がしたのだと思います。
しかし、それとは裏腹にコンコン音はどんどん大きくなっていきます。
ゴンゴン!……ゴンゴン!!!
同時にごにょごにょと呻くような声まで聞こえてきます。
ゴンゴンゴン!!!……ゴンゴンゴンゴン!!!
「………もうダメだ………」
三人とも恐怖でどうにかなりそうなその時、
「破あああァァっ!!!」
「う、うわあああああああん!!」
気合いの込もった掛声のあと凄まじい断末魔の叫び!!!
…しばしの静寂の後クローゼットの扉を開けて中から出てきたのは大柄な坊主頭の人でした。
「ふう、あぶないあぶない、嫌な気を感じたからここで張っていたんだが、やっぱりでたか悪霊め。あとは一応塩でもふっておけ、怪しい音には気を付けるんだぜ、じゃあな。」
と言ってその人は出ていきました。
そう、あの人こそ寺生まれのTさん、やっぱ寺生まれってハンパない
私達は塩ふって寝たのでした。
ありがとうTさん。
「寺生まれ Tさんでググってみよう!」


