お久しぶりです!動点Pです.
やっと大学の期末試験が終わり,ついに春休みになりました.いやー,大変でした(笑)
一番のネックだったのは中国語です.僕は授業にほとんど行っていないので平常点がないんですよね.あとは中国語にはリスニングという難関があります.正直文法はほかの言語より簡単です.例外はほとんどないですし,何より日本語に近いです.ただ,リスニングの難易度は常軌を逸していますね(笑) 中国に住んでいた帰国子女が全然聞こえなかったっていう話も聞きました.
そんな感じなのですごく大変でしたね.ですがリスニングは初見だと聞くのは不可能なんですけど,流れてくる文章は教科書の文章です.なので教科書の文章を全部覚えて行ったら一言一句違わず聞き取れました(笑)単位はたぶん平気ですね(笑)
今日は一年間の授業が終わったということで,今年受けた数学の授業の感想をそれぞれ書きます.数学科に進みたい受験生や大学ではどのような数学を勉強するのか気になる方は見てください.学部関係なしに理系ならばほとんどの人が受ける授業,1回生の数学科志望の授業,2回生が受ける授業について書いているので数学科志望でなくても多少は役に立つと思います(笑)何度か書いていますが,京大は学年関係なしに授業が取れるので2回生配当の講義もあるわけです.それではいってみましょう.難易度は理解のしやすさで,3段階評価で付けました.簡単な順にABCです.
微分積分学 1回生配当 難易度A
この授業はほとんどの人が受講します.特に数学や物理で多く使われる,多変数の微分や積分をできるようになるのが目標です.難易度が最も簡単な理由としてはモチベーションが分かりやすいからですね.こういう計算をできるようになろう!っていうのが分かりやすいので勉強をしていて迷子になることはありません.ただ,だからといって楽勝というわけではないです.実数を構成することから講義は始まって,理系大学生の9割が挫折すると言われているイプシロン・デルタ論法を扱います.まあ,イプシロン・デルタ論法で挫折している友達を見たことはないですけど(笑) 京大生はやはり優秀なんですかね.まとめると,数学科志望でない人にとっては多変数の扱い方を学ぶ授業,数学科志望にとってはそれに加えて論理の厳密さを体感する授業だと思います.
線形代数学 1回生配当 難易度A
この授業もほとんどの人が受講します.微積分は高校でも扱いますが線形代数は初めてです.線形代数では数を長方形上に並べた行列というものの扱い方を勉強します.難易度はAにしましたが,何を目的としているかが分からないという意味では一番難しい気がします.正直僕もあんまりわかっていません(笑) 今のところは様々な場面で登場する,線形空間と線形写像の性質を学んだのかなと思っています.授業を受けるだけであれば,基本的には行列の計算をするだけなので簡単だと思います.
集合と位相 2回生配当 難易度B
まだ1回生配当の授業はもう1つあるんですけど理由があってこちらを先に紹介します.この授業では空間を一般化します.高校数学で扱ったり,人間が直感的に距離と考えるものはユークリッド距離と言われるものです.より一般に考えるために距離を一般化してみたり,もっと一般に位相空間と言うものを考えます.集合と位相では,最初に集合の話題をいくつか扱います.無限というものがいかに直感から外れているかが分かると思います.後半ではさっき書いた位相空間の性質を勉強します.上の2つと比べたら抽象度合いが全然高いですね.理解するのは難しいですし,2回生配当ではありますが,数学科志望であれば取ることをお勧めします.何故かというと微積分,線形代数,集合と位相がセットで現代数学の基本道具だからですね.自分で勉強を進めようと思ったり,上回生配当の数学の授業を取ろうとするとこの3つは必要不可欠です.
こんな感じですね.続きはまた明日以降に書きます.数学を1年間勉強してみて色々分かった気がします.現代の数学を勉強するうえでの超基本知識を学べたのは勿論ですし,数学の勉強の仕方や数学書の読み方が分かりました.ただ一番の収穫は数学を勉強するとものの考え方が学べるということですかね.数学は抽象的で難しいように感じますが,一般化されたものを扱うという意味ではとてもシンプルです.定義に戻ったり,構造を把握したりして物事を考えていくやり方は日常生活でも役に立っていると思いますね.
今日はこのくらいにします!見てくださった方ありがとうございました.