第22回 機関区車庫と黒ラーメン
11月1日(火)の朝のことです。
当社のN社長が突然、言いました。
「祝日で悪いけど明後日(文化の日)、夕張まで行ってもらえないかな」
「えっ? 夕張ですか?」
「ついでに紅葉を見てくれば」
「社長、夕張の紅葉はもう終わってますよ」
「じゃあ、温泉に入ってくればいいだろ」
「それ、グッドアイデアですね!」
というわけで私は3日の昼前、札幌を出発して夕張温泉、じゃなくて、取材に向かったのです。
取材先は旧夕張鉄道鹿ノ谷駅の機関区車庫。
今では珍しい木造のトラスを使った車庫の解体工事が一般公開されました。
NPO法人「北の民家の会」が主催するイベントです。
解体されたトラスや構造材は、岩見沢市内で来春着工予定のワイナリーに再利用されます。
解体から移設、新築まで、岩見沢市のT建設が請け負っています。
16枚のトラスは形状を保ったままクレーンで下ろします。
戦時中に建てられたと思われる車庫。
電動工具のない時代の高度な建築技術を間近で見ることができました。
取材を終えて、遅めのランチを食べに夕張駅隣接の屋台村「バリー屋台」へ。
2009年9月にオープンした夕張の新名所です。
現在、7店が入居しています。
かの有名な「鹿ノ谷3丁目食堂」でソバを食べ、さらに「夕張ラーメン」で黒ラーメンを食べました。
黒いのは竹炭だそうです。石炭ではありません。
お店のおばさんに「自家製麺ですか?」と聞くと、「登別から取り寄せています」とのこと。
あっさりした醤油ベースで、どこかレトロな味でした。
締めはもちろん温泉。
夕張といえば「ユーパロの湯」が有名ですが、現在は経営難から休館中。
岩見沢へ抜ける途中に「万字温泉」というひなびた温泉があったのですが、残念ながら閉鎖してしまいました。
結局、まだ入ったことのない「レースイの湯」に行くことに。
夕張駅直結のホテル「マウントレースイ」に併設の温泉施設です。
泉質は肌に優しいナトリウム炭酸水素塩泉、いわゆるモール温泉。
露天風呂も広く、内湯はジャグジー、ミストサウナ、高温と低温に分かれた大浴場。
ただ、加温、循環ろ過、塩素殺菌が残念ですね。
札幌へ戻る途中、夕張橋から見える山々を眺めながら考えました。
あと半月早ければ、道内屈指の紅葉を堪能できたのに・・・。






