京急蒲田駅付近立体化工事(下り線立体化)に伴い,ダイヤ変更のお知らせが出ました。


平日品川方面の日中は,エアポート急行およびエアポート快特(除く成田スカイアクセス線経由(40分ごと))を,すべて快特(京急蒲田停車)に変更し,10分間隔で運転。

これにより,品川からの所要時間が


            国際線ターミナル  国内線ターミナル

エアポート快特  12分35秒       15分15秒

       快特  12分55秒        15分45秒


になるとのこと。

エアポート急行を快特としてしまうことから,1時間あたり3本,品川~京急蒲田(京急川崎でないのが不思議)間の普通を3本増発するとのこと。


また,平日横浜方面の日中は,エアポート急行を1時間あたり3本から6本に倍増し,横浜→羽田空港国内線ターミナル間を29分から26分に短縮とのこと。


と言われると,新たなダイヤを予想したくなるもの(笑)。


まず,現状把握をしておきましょう。


現状の蒲田駅付近は,


       (上り線(2階))

      ───────────────────────────────── 品川→

                        \       蒲田駅   /

                         \─/─────/

       (下り線(1階))           /

←横浜 ──────────── / ──────────────────

                       |    \  蒲田駅     /

                       |   /─\─────/ 

                       |  |

                    |  |  |

                    |×|  |

                    |  |  |

                    |糀    |糀

                    |谷    |谷

                    |駅    |駅

                    |(2階)  |(1階)

                    |  |  |

                    |  |  |

                    |  |  | (中央は下り線高架化工事部分)

                    |  |  |

                    |     |

                    \     |

                      \    |

                       \  |

                        |×|(1階)

                        |  |

                         ↓羽田空港方面          



となっています。

糀谷駅の羽田空港方から京急蒲田駅まで,単線並列の状態(糀谷駅は1階も2階も両方向の電車が来る)になっています。


これが,現在のダイヤで非常なネックになっています。

・横浜方面から羽田空港方面の列車が京急蒲田を出発した場合,羽田空港から品川方面の列車は,糀谷駅の空港方シーサスクロッシングの手前で待たされる。

・品川方面から羽田空港方面の列車が京急蒲田を出発した場合,羽田空港から横浜方面の列車は,糀谷駅の空港方シーサスクロッシングの手前で待たされる。


どれほど,時間をロスしているかを把握するために,ダイヤグラムを作成してい見ます。

私の手持ち資料は,次のものです。


じゅうそうのテツBlog-京急ダイヤ100年史
少し古い本ですが,京急のダイヤを読み解くには欠かせない本ですね。


じゅうそうのテツBlog-京急ダイヤの歴史
これは,一般販売されていないもので,鉄道イベントの京急物販ブースで見つけたものです。横浜シーサイドラインフェスタの京急物販ブースで入手しました。

追い込み(普通列車が待避線に停まってから続行する優等列車が来るまで)・開通(優等列車が出発してから普通列車が出発するまで)時隔が掲載されていたり,ある程度の駅間での種別ごとの運転時分が掲載されています。


じゅうそうのテツBlog-都営浅草線開業50周年記念ノート
都営浅草線開業50周年イベントの際に購入したノートです。が,表紙にダイヤグラムが書かれています。

現状のダイヤグラムではありませんが,都営浅草線内の運転状況を把握するには十分な資料です。

(乗り入れ先のダイヤもある程度記載されているので,羽田空港駅での平面支障時隔が読みとれます。)


じゅうそうのテツBlog-マイライン時刻表 2012年8月号
もちろん最新の時刻表もないといけません。

ただし,時刻表の発着時刻は,秒単位切り捨てで記載されているところに注意が必要です。(着時刻が記載されている駅が少ないのも難点ですが……。着時刻と発時刻が同じか違うかで,結構頭を悩ませます。)


現状の資料から作成してみた,京浜急行線の日中のダイヤの一部。(あくまで筆者が上記情報から導いたものなので,京浜急行電鉄さんへの問い合わせは,しないでください。)


じゅうそうのテツBlog-京急本線(2012.08)
(京急本線)

1. 蒲田より品川方

平和島での下り普通列車が快特2本に抜かれますが,待ち時間がすごいですね。(8分くらい?)

鮫洲での上り普通列車が快特2本に抜かれるときが半数ありますが,このときの待ち時間もそこそこありますね。(5分30秒ほど?)

2. 蒲田より横浜方

京急川崎で下りエアポート急行が快特待ち合わせで4分30秒ほど停車。

下りエアポート急行が京急川崎から金沢文庫まで逃げ切るため,上大岡で快特が2分弱時間調整し,そのとばっちりを受けて普通列車が5分30秒ほど停車。

上りのエアポート急行は,横浜を出て京急蒲田までの間に,神奈川新町で快特に抜かれるため,3分30秒ほど停車。


じゅうそうのテツBlog-京急空港線・逗子線(2012.08)
(京急空港線,逗子線)

本線での問題は,空港線で引き起こされています。先ほどの糀谷駅の空港方のシーサスクロッシングでの平面支障とそこから京急蒲田までの単線並列。

末尾のアルファベットが「Dでないもの」同士であれば問題はありません(支障が発生しないため)。

末尾のアルファベットがDのものと,Dでないもの(H,SH,K,N,T)同士は,シーサスクロッシングよりも手前(空港方)でダイヤグラムの線が交差しないといけません。安全のために,大鳥居駅の空港方で線が交差しています。どちらかの列車が遅れても支障が発生しないようにするための配慮です。

末尾のアルファベットがD同士の場合,一方がシーサスクロッシングを渡っていれば問題ないので糀谷駅付近でダイヤグラムの線が交差しています。


このあたりがどれだけ解消されるのか,ちょっとスジを引きなおしてみることにしましょう。