「シュロス法ってどんな体操なのですか?」 その効果が出るときの真実
側弯症シュロス法・側弯症エクササイズの真実
これらを抗重力・重心制御作用の筋機能から、その真実をシンプルに解説します。
身整式は、難解な側弯症エクササイズの数々をシンプルに整備
体操前 体操後
このように必ずエクササイズ後の写真を取ります。
家で確実にそれぞれが実行できる体操法、難解な要素は最小限にしてあります。
それが可能になった理由を解説します。
マッスルシリンダー(シュロス法)の真実
マッスルシリンダーというのは、脊柱が正しく立ち上がり基本姿勢を維持するための起立筋群の抗重力機能のことを示しているのであって、必ずしも「傾けるエクササイズ」の名称ではありません。
シュロス法のテキストにも一部言及があるように、マッスルシリンダーとは凹側の凹みを補うかのように膨らむ起立筋反応のことです。
右に傾けるのは問題がある。このあと説明有り。
本当ならば一部のテキスト記載ではなく、ここを掘り下げて行かなくてはならないはずなのですが、筋機能を抗重力作用や重心制御作用という視点から見て来なかった医学ではここを掘り下げることが出来なかったのです。
身整式は抗重力作用の本質は筋の膨張力によって可能になると説明してきました。さらにこの膨張力は意図的なものではなくあくまで自律的な反応です。
ゆえに身体を傾けると、シリンダー反応(膨張力)は意図せず姿勢を維持し重心を維持するために現れるということに注意が必要です。
この無意識な膨張力が関節の変形を改善し、側弯症を元に戻そうとする筋力の現れとなるのです。
この辺の筋機能における事情が分からずにシュロス法が研究されたため、とりあえずの形式化がなされているようです。この形式化で当てはまるところと当てはまらないことが混在しているので、全ての人が当てはまるように、これから順に図示して、この誤りを訂正していきます。
胸椎カーブの反対側に傾ける、というのは腰椎カーブが胸椎カーブの反対側にあるからです。
立って左側に傾けるとき深部起立筋のマッスルシリンダー反応(膨張力)が生じるのは、第五腰椎から下部胸椎にかけてである。特に浮遊肋骨があるTh12がどちらに回旋変位しているかというのが重要でこのレベルの浮遊肋骨の右側が後方にある場合、傾けてはならない。(これは過去にも側弯症・身整式分類13・14で詳しく説明済み)
身整式の側弯症分類・4つのカーブで見ていくと
1、身整式では下部頸椎から上部胸椎に現れる左カーブ(同時に左回旋)を第一カーブ
2、その下の胸郭レベルで現れる右カーブ(同時に右回旋)を第二カーブ
3、その下の腰椎付近で現れる左カーブ(同時に左回旋)を第三カーブ
4、第三カーブがメジャーで、胸椎12の左回旋が著しい場合、骨盤の右突出が現れるという腰仙カーブの発生
4C 胸椎12番が左回旋
傾けていい場合は胸椎12番が左回旋して左の浮遊肋骨が後方に位置する場合
腰仙カーブ、第四カーブは無い
3CHor3C 胸椎12番が右回旋
胸椎カーブは右側にあるが、浮遊肋骨右後方なので左に傾けるとここがさらに後方へ行ってしまうので注意。
このように左に傾けるのが正しいこの写真の方は明らかに3CH/or3C、上の写真のように全体に伸ばしたら胸椎カーブが左に現れたとしてテキストでは説明し右に傾けたとするが、これは第一カーブ(頸椎から起こるカーブ)が胸椎まで下がった状態。
しかしこれで偶然にいい反応が出たはずです。
下の写真はネット上のもの。(2010年ごろの動画より)
Th12は右回旋だが
パワーシュロス法、ワイス氏の分類によって胸椎カーブ(第二カーブ)はすべて右なのだからと、テキストでは左に傾けることを推奨、これは要注意!
7つの分類図
3CH、3CTL、3Cの場合、左に傾けてはなりません。(3CLも一部出来ない場合がある)
右に傾けるには下部腰椎を左回旋させない工夫がいる
元祖、シュロス法のテキストには傾ける手法が左右記載されているが上の3HCのレントゲン写真の場合で行くと上手くは行きません。なぜなら下部腰椎を左に回旋させてしまうからです。
ゆえにこれらの発想だけでなく適切にシリンダー反応を引き出す方法を身整式が独自に考えました。
従来のテキストに無いものは新しく作り出さなければならないからです。
浮遊肋骨の下方変位について
浮遊肋骨が著しく下方に変位
肋骨全体を引き上げていることの注意 私には昔のエクササイズの方が魅力を感じる
身整式では、それぞれの「側弯症エクササイズ」を始めるに当たり、先ず、腸骨を手で固定し、肋骨を引き上げ、その姿勢で呼吸をするという訓練をする。鎖骨を上げる必要がある。
水落を上げる意識で、胸郭全体を上げ、呼吸をする。
このエクササイズにより、生理的な前弯と後弯を作るための重要な体幹深部筋活動が促進される。
側弯症はフラットバックという「生理的な前弯と後弯が消失」している特徴があることで知られている。
傾ける以前に肋骨を引き上げて呼吸をする。これは深呼吸でなくてよい。寧ろ六割くらい吸ってゆっくり長く吐く方が浮遊肋骨が上がるという反応をする。
3D made easyには胸郭を上げて横隔膜の運動範囲を拡張し肋骨を上げるという概念がない。(上全体写真)寧ろ凸側をへこますために押し下げることがある。(下拡大、一番左の方・写真)そうではなく引き上げて長く吐く方が左右差が減ることが実際に写真を撮って観察していくと分かる。
この方が魅力があるヒントはこちらにある。
カタリーナ、シュロス女史の指導の特徴が現れている歴史的な写真
この写真は明らかに胸郭を充分に引き上げたうえで呼吸テクニックをミラーリングしながら行っている。
しかし丁寧に見ていくと古い写真にも表層筋を使い過ぎているというのでもっと工夫がいる。
変形性・膝関節症における大腿筋膜・胸腰筋膜と側弯症の関連
膝関節症により機能性の側彎が起こっていますが、必ず体幹軸・重心制御作用の仕組みに沿って胸腰筋膜は緊張します。この緊張の現れ方が側弯症の現れに似ているということが重要です。
何が言いたいのかというと、股関節や膝の抗重力筋を訓練すると体幹インナーマッスルも関係して訓練できる要素があるということです。
このヒントは側弯症は治るという本のエクササイズの中にヒントがあり、この本の体操も身整式は取り入れています。
このようにして変形性・膝・股関節症の改善方法も側弯症体操と並行して解明できるということになります。
つまり脊柱を支持する体幹インナーマッスルと、脚の抗重力筋は共調して機能するということです。
そうすると「側弯症は治る」という本に出てくる側弯症エクササイズには体幹筋を訓練するのに足を動かして行うものがありシュロス法にはない工夫があることが分かります。
身整式では側弯症体操のすべてを調べ、抗重力・重心制御作用の筋機能にしたがって効果が現れるものを調べました。
そうするとその場で脊柱が変化するほどに効果があるものが分かってきました。
当院では、
必ず体操指導の後このように写真を撮って変化を実感して頂く。
これはマッスルシリンダーという筋肉の膨張反応をどのように凹側に応用すればいいか、シュロス法以上に明解に、説明できるからです。
「側弯症は治る」(写真右端)に出てくるエクササイズも併せて実行しています。もっとも確実な変化を得るためにあらゆる文献からヒントを得てエクササイズの手順が整備して在ります。
これまでのシュロス法のように複雑な体操ではありません。というよりもその人に合った体操を(個人差が大きいので)身整式の筋機能の仕組みから、適切に選択できるからです。
この解説は「側弯症・身整式分類」というこのブログの過去のナンバーで説明してきました。合わせてご覧ください。ブログトップからは最新情報が開設されています。
側弯症エクササイズ前 エクササイズ後
成果のでるエクササイズのやり方を実感して頂く
その場で身体が変化しますが、cobb角が変化するには軽度なもので数か月、30度以上だと半年起きに少しずつの改善になって行きます。当院では50度の方が35度まで改善している事例が
Cobb角25度からエクササイズを開始。3か月後19度まで改善
20代大学生女子
先ず肋骨の形から整うことに注目してください。左の意写真は胸椎カーブが50度、真ん中の写真は胸椎カーブが35度、右の写真は胸椎カーブが33度です。中の写真と右の写真で注目すべきは浮遊肋骨が上がってきたことです。これは腹横筋と腰方形筋の機能が訓練されていることを意味します。(膨張性に)鎖骨が上がってきていることにも注意が要ります。
しかしこれで終わりではなく、エクササイズは習慣にしていないとまた戻ることがあります。また筋トレをしてはいけません。
下の写真は30代女性、ジムに通って筋トレをして進行した可能性がある事例です。
30度以上あるから整形に行くことを健診で進められたとのこと本人は中学生のとき側弯症と診断されていたが20度以下であったのでコルセットをすることもなく、経過観察のみで進行しなかったので安心されていた。
つまり表層筋から訓練するのは不適切であるということであり、無意識レベルの深部筋をどう訓練するかという視点が側弯症体操の効果を上げるための真実なのです。
身整式がこれを可能にしたのは合気道を取り入れた筋機能の仕組みを見て来たからです。
抗重力・重心制御作用から「健康を考える見方」を養う、テキスト構成のHP!!
新しい時代へ視野を拡張!
































