脊柱側弯、股関節、膝関節の変形を予防できる「身整式の運動学」
脊柱側弯症(10代成長期の側弯)
身整式調整前 調整後 身整式体操後 2週間後
右股関節痛
立座り、歩き出しが痛む
膝関節症(70代後半の女性)
調整体操前 調整体操後
手術にいたるまで、関節の変形を予防改善できる有効な運動療法、エクササイズは意外と多くはありません。
ヨガ、ピラティス
元気がある人の運動、20~30代から継続して運動をしている人向き。
つまり痛みがある人、故障を抱えている人、病み上がりの人には難しいと判断できる。自己流で見よう見まねでやっては「かえっていたくなってしまった」と当院でもよく伺います。
病院のリハビリ
一方リハビリとして考えられている運動でも注意が必要なものも少なくない。
筋肉は内側の膨張力を中心とした動作から始めなければならない。つかまったり、座った姿勢から病み上がりの人にもできそうな運動に見えるが、これらは外側の収縮主体の動作であるため内側の膨張力を引き出す動作にはなっていない。故に「痛みが強くなったらやめてください」という注意書きが添えられている。
現代医学の思い違い、「筋肉は収縮によって鍛えられる」
変形を予防、改善するには「筋肉を膨張させる訓練」をさせなければ正常な関節に戻らない、という真実
筋肉の膨張力が、狭くなって変形した関節を拡張させる。
筋肉の膨張(筋肉の抗重力)のイメージ
シリンダーの様に、筋肉内の血流圧で膨張することで、脊柱や関節を押し上げ、広げ、支えている。
膝の内側、外側の筋肉の膨張力より収縮力が勝ったため狭くなる。
多裂筋を膨張誘導するための矯正方向を示した図。コルセットや手技により行う。脊柱傍の矢印↕が多裂筋を強化したいレベル
身整式では内側の体幹インナーマッスルを適切に膨張させることのできる動作をとにかく探しました。ほとんどの運動は骨格筋が外側から動いて、収縮してしまうものが圧倒的に多く、膨張させることに成功した動作というのは限られてきます。しかしこれを探したからこそ骨格の変形を予防できる運動学に至ったのです。
赤ちゃんの動作は内側の骨格筋を膨張させるのに大きなヒントがあります。
(詳細は前ブログ、身整式が気づき考えた「赤ちゃんの運動学」へ)
手をバンザイすることで、肋骨を上げた状態で、深部起立筋群を膨らませる(深部筋膨張誘導反応)
身整式の治療と身整式赤ちゃんの運動学のエクササイズを受けている膝関節症の例
治療と体操の前 治療と体操後