雨のなかで、送り火を焚いている人があった。

パチパチと小さな音を立てて火が燃え、そこに霧のような雨が注ぐ。

小さな子供が傘をさして見ている。

 

夏は死者に関わる季節だ。

 

コロナからウクライナ戦争へ、そして先日の狙撃事件へ。

世界について社会について、人間そのものについて、ますます深刻に考えずにいられない状況になっている。

それは現実の世界についてだったり、生活についてだったり、ということばかりでなく、それらの出来事を通じて、もしかすると、死者が私たちに何かを伝えようとしているのではないか、というように、僕には思えてならない。

死者、とはどのような存在なのだろうか。

死者、という言葉の向こう側には、いかなる意味の広がりが、広がっているのだろうか。

メメント・モリ(死を想え)という言葉があることを知ったのは、思春期の頃だったと思うのだけど、その言葉が当時よりも身近になっている気がする。

その言葉から想起することが、より現在現実に近づいているということかもしれない。

 

そういえば、最も新しいという宇宙写真を観た。

NASAが開発した「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」によるものだが、すこぶる鮮明な光の洪水である。

星の光は失われた場所から届いている。

星の光は死者の光とも言えると思う。

死者の光は、あの宇宙暗黒の何を照らし出そうとしているのだろうか。

 

 

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