上の画像は、東京都写真美術館の森山大道写真展の展示風景。

なんか、うまく書けないけれど、久々に写真を見て、切なく、?なりました。

写真にすることで風景はサイレントになります。あらゆる動きが停まって、沈黙になって、いろんな気持ちが凝縮された停止図になります。

全てがパッと止まることで、音や動きに惑わされて気付かなかったものごとがぐぐっと立ち上がって迫ってくるのでしょうか。

風景が停まる、それは写真を撮っている人の足が停まったということなのだから、なにかハッとする息も写真からコチラに来るのかなあ。

展示されていた写真には新宿の街角や人が写っているものがいっぱい。

僕は新宿からそんなに遠くないところで暮してきたけど、新宿は時の流れとともにどんどん変わってきた感じがあって、いくぶんきれいになってきたし安全にもなり便利にもなった反面、少し淋しくもあったのですが、森山氏の写真に撮られた「新宿」にはなんだか、まだまだ新宿の新宿的な感情が吹いているみたいで、ちょっと泣かされそうになってしまいました。

眼の奥に焼き付きました。忘れそうもありません。

 

PS:同館の別企画で、フラメンンコのロシオ・モリーナのライブ記録の上映会も観たのですが、すごい。かみわざ、そう書くしかない感じでした。舞台は色々な仕掛けや新手の趣向を織り交ぜた演出だったが、彼女のステップひとつで何もかもがパッと祓われ、原始というか本能的な官能があらわになって、そして急激な沈黙と興奮が同時に出現するのです。ダッと床を踏むその一瞬、あれは落雷です。手拍子と踊りだけの簡素なシーンで息を呑んで、呑んだまま、ずうっと見つめ続けていたくなりました。これは、ものすごい努力、超努力の結果にちがいない、そう思いました。踊りなるものに賭ける人生がこの斬新な踊りを生み出しているに違いありません。とにもかくにも、力がそのまま眼に飛び込んできます。

 

 

 

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