出会うことが出来たのだから、すぐに何か出来ることをやろう、ということで、ルクセンブルクの美術家フランク・ミルトゲン氏とのパフォーマンスを決めた。
日曜(9/22)に行なうパフォーマンスに先だって、きのう、フォトセッションをした。
作品の一部を見た。なにか自然元素に関わる考えの蓄積が、そこには宿っているように、思えた。
氏の展示タイトル「アペイロン」はギリシャ哲学に由来するという。(アナクシマンドロス)それは世界に現れる多数の形態や差異を生じさせる原因力なのだと思う。無限なるもの。
生じるもの。生じさせること。生成、、、。
僕の場合は、そこに、より時間的な連鎖や秩序を想像してしまう。存在することそのものが、生成なのではないかと、僕は個人的に強く思いつづけている。
哲学的なものごとを、言葉による伝達とちがって、イメージや感覚のコミュニケーションで対話するのは、とても面白いことだと思う。今回のパフォーマンスに、知覚の会話、という副題を思いついた。
僕はダンスをしていて、知覚というものに対して疑問をいだくことが多い。それで、何らかの捉え直しができないかと思ってきたが、ミルトゲン氏の考えには、そのような側面も強くあるのではないかと推察できる。
写真家と三人で、少しお話をしているときに、フィクションとフェイクについて、ふと出た言葉が印象的だった。
フィクションには心をひろげるハタラキがあるが、フェイクにはそれがない。近松門左衛門のことが、ふと脳裏をかすめた。
11月に公演する新作とは、あらゆる側面で対照的な作業になると思う。
同じ肉体だが、それぞれ異なる神経がハタラクと思う。
会場は住宅街にあるギャラリーで、30平米ほどのホワイトキューブだ。
都内のギャラリーとしてはごく一般的な面積だが、思い返せば、ここまで観客と接近した距離感で踊るチャンスは少なかった。
さて、、、!
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ルクセンブルクより来日中の美術家フランク・ミルトゲンと櫻井郁也が、急遽コラボレーション・パフォーマンスを決定しました。よろしければ、ぜひお立ち会いください。Now,we are planning a collaboration performance by Sakurai Ikuya and Luxembourg artist Franck Miltgen from 19:00 on 22nd September. Detail is follows on the LINK(十字舎房・制作部)
フランク・ミルトゲン(美術家:ルクセンブルク)×櫻井郁也(ダンサー:日本)
アペイロンのためのパフォーマンス~あるいは、知覚の会話
日時:2019年9月22日(日)19:00より
会場:遊工房アートスペース(東京・杉並)
Franck Miltgen(Artist)×Sakurai Ikuya (Dancer)
Performance for "Apeiron" or the purceptual conversation
Sunday, 22th September, 2019,
start on 19:00(open=20minutes before start)
at "Yu-kobo Art space", Tokyo,Suginami
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秋の本公演
SAKURAI IKUYA DANCE SOLO 2019 :9th-10th Nov.
東京・中野 plan-B
くわしいご案内・チケット情報など、上記LINKよりご閲覧ください
(からだづくり、コンテンポラリー、舞踏、オイリュトミー)