『白鳥』、、、。

リハーサルと交互に音楽の録音作業を進めている。

音のない踊りから音楽をさがす、
五線の上にあらわれた音譜によって、踊りが解体され、
再び試行錯誤が始まってゆく。
そのようなことを繰り返して、、、

今回は鍵盤楽器を多用しているが、
しかし音楽として成り立っている音楽で踊るのではなく、
どこか不安定で未だなるものでありたい。

旋律なるものはどこから発生してくるのだろうか、
歌はどんなときに紡ぎだされるのだろうか、
そんなことを考えていると、
とどのつまり生きていることの悲しさや恥ずかしさに迷い込んだりもする。

音の波と身体の波の関係はどうしてかくも密接なのだろうか、
ということも、カラダの奥のほうの痛覚とカンケイしてくる気がする、
音楽と踊りはどこかエロチックな疼きがある気がする、

そんなことを、いろいろに考え、いろいろ試みている。

ダンスは、音楽は、と、さまざまな認識や経験から脱出しないと作品が生まれない。
積み重なってきたもの、構築されてきたものを、揺さぶらねばならない。

そう思っている。

上演の日がちかづいてくる。
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performance 公演