
これは前に出かけた〈ターラーブックス〉というインドの出版社を紹介する展覧会で撮影したもので、絵本「世界の始まり」のいくつかのページ原画です。もう半年以上たつのですが、やはり、、、。

それから、こんな言葉がページには添えられていました。
「魚はいまだ生まれていない」
「そして大気が」
「地中の作り手」
「季節」
「聖なる種」
「原初の卵」
こういった、一つの言葉ひとつひとつをゆっくりと眺めていると、心の中で無限にひろがって、わかったとかわからないということとは別の働きが始まり、いつしか人生が変化してゆくのだろうと思う、まあなんとも「本」というのは、大変な存在だとあらためて思います。そう思わせてくれた展示でした。
たくさんの本が展示され、その場でページをめくり、購入することもできましたが、この出版社の本は非常に凝った造本で、手に取ること自体が知的な旅の始まりのように感じられます。
紙の質感を指先に感じ、本の厚さや重さを味わいながら、絵を眺め、言葉をかみしめてゆくのが、読書の楽しみにはあるように思うのですが、そんな気持を大切にしてくれる出版社なのかなあと、想像しました。
(1月、成増の板橋区立美術館にて。ここでは出版関係の興味深い展示を何度も観ています。)
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