きのう掲載した写真は、吉田一穂の詩からダンスを、とお誘いいただいて公演したときのものです。

「一穂の空へ」というタイトルだったのですが、その機会があったことに僕は強く感謝していて、いまも時を経て、また何らかのかたちでと思う作品のひとつです。

会場は街中のビルの屋上で、そこは一穂の墓所のすぐ裏でもありました。
季節は今ごろ10月末でした。
この経験もあるせいか、秋から冬には、しばしば吉田一穂の本で過ごしたくなります。

一穂の言葉は、鮮明な星みたいで、回転している冬風のようで、遠くの白鳥のようでもある。そして、見たこともない風景がなぜか見えてくるような感覚、というと実に変てこな言い方ですが、そんな気分さえする。音楽にさえ感じます。
一穂の言葉にふれるたび、言葉なるものと新しく出会いなおすような気持ちになります。

-------------------------------------------------------------------------------------------
写真 photo

公演情報 Stage info.

クラスClass info.