身体は土地のようだと思うことがたまにあります。生活という時間のなかで手入れして耕してゆくこともできるが放置するとたちまち荒れてしまう。
知らないうちに何かが内部に入って蔓延ることもあるし、気付かないうちに変化していることもあるのだろうと思います。
愛情が形になっているようでもあります。
身体は受け継いできたものでもありましょうから、知らない側に存在していることも多いのではと思います。
わたくしのもの、と感じていても、実はもっと広いものではないのでしょうか。
むしろ、わたくしという何かが身体の一部として棲息しているのでは、と思うことさえたまにあるのです。
わたくし、というのは身体にとってはどんな存在なのでしょうか。稽古などして、いろいろな記憶と忘却と予感を掘り下げてゆくのだけれど、、、。


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櫻井郁也ダンスソロ・公式webサイト