来週の今頃は、初日だ。

舞台に立つのに時間がかかってしまう。

なにか温めて、というより、躊躇や迷いをめぐりめぐるうち、おもい、おもいあぐね、やっと断ち切り、やっと立つ、いや立とうとする、それはいまをいまとして切断しようとする足掻きということなのかもしれないけれど、とにかく、、、。

そして、ぼくらは何処へ行こうとしているのか。なんて、たまに考えてしまう。

透明な絶望のなかで澄み渡る。
未だ知らない何かの始まりを聴き取ろうと耳を澄ます。
荒れ野に裸足を触れる。
ダンスを始める。
ダンス、風のアルゴリズム。

ダンスという営みのなかで、ぼくはぼく自身の虚構を剥ぎ、記憶という記憶を粉砕して、距離という距離を忘れながら、立ちすくんでみたいと、思ってしまう。

小さな体の営みから、小さな心を読み取ろうと、、、。



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上演情報
櫻井郁也ダンスソロ公演サイト




櫻井郁也ダンスクラス
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