土曜は二つのクラスを行っている。
pm3時からの定番稽古「基礎クラス」。その前に1時からのレギュラークラス。
「オイリュトミー&コンテンポラリー・レギュラークラス」と、ちょっと長いクラス名だが、その名の通り、オイリュトミーとコンテンポラリーダンスを相互に練習する。

水曜と金曜に、それぞれ専科クラスがあるが、両方とも楽しみたい方や平日夜に都合つかない方を対象に開いている。
基礎クラスが主に柔軟性や筋力など体力面をテーマにするのに対して、このクラスでは主に表現力やセンスなど芸術面の基礎がテーマ。
コンテンポラリーダンス、オイリュトミー、いずれも基本の基本から学び、小さな作品をつくってゆく。

今季、オイリュトミーでは、シュタイナーのテクストに沿って最も初歩的なオイリュトミー作品を練習し、オイリュトミーの特徴や心身への作用をじっくり体験した。

心の平静さ、身体各部のバランス、息を合わせ互いの動きを感じ合いながら構築してゆく調和、エネルギーの流動と循環。

最初はシンプルな歩行練習から始まったこのクラスのオイリュトミーも、だんだんと優美に、踊りに、近づいていると感じる。とても落ち着いた空気が流れている。

それと同時進行で、コンテンポラリーダンスも一景、つくってきた。

『カノン』、そう、パッヘルベルのあの曲を関係性のダンスとして体験する。

これ、先日のレッスンではちょっと感じ入るものがあった。

50代から20代、7人のメンバーが踊る。
それぞれの人に固有の雰囲気が出てきた。実人生を歩んでいる人ならではの感情の深みが身体から反映されてくる。

コンテンポラリーダンスは、そのまま日本語にすれば今現在の踊り。今を共に生きる生活者の踊り。
より新しいダンスの創造という点に重きを置く人も多いが、僕は、それ以上に、リアルな生活感情を踊るということに意義を感じている。僕は芸術の歴史よりも個人の歴史に魅了されるからか。
誰もが関わることが出来る、大人のためのダンス。さまざまな身体が響き合える、等身大のダンス。モノマネではない、自分自身の身体から生み出すダンス。そうありたい。

ゆっくり、しかし、一歩一歩確実に手応えが出てきている。

クラスの皆さん、毎回、ほんとに楽しみにしてます。