今週は何だか早く感じたのでした。
選挙のモヤモヤは今に始まった事ではないけど、投票率が低い低い関心が低い信用がうんぬん、とマスコミは言うけれど、いや本当に、どの人を応援すればいいのか、わかりにくい選挙だったなあ。投票には行ったけれど、行かない人の気分もよくわかる。迷いましたよ、行くか行かないか。行った後もなんだか随分考えちゃいました。
休日をつくって、なんとなく、話題の宮崎映画『風立ちぬ』を観た。混んでいるかと思ったが、そんなでもなかった。何度か泣かされた、同時に、何度か反抗したくもなった。若い頃に親父と話した感覚に似ている。こんな作品、滅多にない。時に共感あり、時に違和感もあり、感じつつ考える。生身の人と対話するように観ることが出来る映画だった。草がそよぎ、人々の髪がたなびき、炎や不穏な時の流れや悲しみも、紙ヒコウキも零戦も運命も、風に舞うように見えるのだった。
話は跳ぶ。
カタチが先にあるダンスなんて踊りたくない、だからココに来るんです、と、受講者からコトバがあったのは火曜日の舞踏クラス。これは嬉しかった。だんだんと動きが大胆になってきた人、だんだんとダイナミックになってきた人、ぐぐっと構えに力強さが出てきた人、いつしか動きが「うごき」から「おどり」になってきた人。人、人。自由なる何かを、このクラスに感じる今日この頃。踊る場を提供する意義を感じている。次回は8/6。原爆忌にあたります。
水曜日はオイリュトミーだが、これも変化を感じている。動きが熱に感じられる瞬間が、やはりあるのは素敵だ。オイリュトミーの動きはシンプルだ。そして流動を重視するため、屈曲や固定ポーズやジャンプなどもほとんどない。だから、逆に、気持よくなりすぎちゃってふわふわと動きが流されてしまう時もあったのだけれど、春にショーイングをやってから急に動きが豊かになってきたなと感じていた。そしてこの夏いま、メンバーの雰囲気が明るいエネルギーを出して、そして何よりも丁寧に深く動いているのが良くわかる。動けば動くほど、身体は表情をあらわしてゆく。体の動きを感じて心も開けてゆくのがよくわかる。シュタイナーはオイリュトミストにいつも練習して練習してガンツ・ガンツ~ッ!とばかり言ってましたよ、と、むかしゲーテアヌムに行ったとき教えてくれた人がいたのを思い出す。いま、金子みすずとバッハを踊っている。8月からは新メンバーも迎える予定、どんどん楽しみましょうね。
金曜日のクラスは、即興の練習日だった。勢揃いだった。イメージ、イメージ。リラックス、リラックス。動いて、動いて。味わって、動きを、呼吸を、イメージを、その余韻を・・・。踊る人たちの身体が、きれいになっている。いつのまに変化してゆくのだろう身体は。コトバを置いてみる~踊る、音を聴く~踊る、踊る~感じたことを話す、踊る~ひたすら踊る体験をする。そんな交感のなかで、カラダは色彩を放つ。カラダの温度が空間に伝わってゆく。カラダの雰囲気が華やいでゆく。その美しさが際立つ一瞬が、稽古の度に一度は必ずある。一人一人、その瞬間を、うんと意識してみてほしいと思った。プラス思考、肯定力。それがダンスのエネルギーになるのだから。そしてダンスのなかで変化する魂は必ず日常にフィードバックされる。身体がほぐれて、温まって、アタマが楽になって、音がす~っと肌を通る瞬間。そのとき肉体に舞い降りてくるテレプシコラが、傍で見ているとふとわかるのです。さて来週は振付けの日にしようかと思う。ひと振りひと振り、さりげなくしかし着実に、新しいダンスが始まってゆく気配。いっしょに作品をあたためていきましょう。
そして土曜日。レギュラークラス(コンテンポラリー&オイリュトミー)は今、俳句を踊る試み。それからバッハのインヴェンションで、しなやかな身体の動きをトレーニング中!俳句はコトバでありながら音楽でもある。ギュッと詰まった印象的な言ノ葉からあふれるリズム感、呼吸感、抑揚、感情。それらを身体のヴァイブレーションに反映してゆく。動きを見てもらい、真似てもらい、何度も何度も丁寧に繰り返すうち、ひとりひとりの身体にフィットした動きに落とし込んでゆく。動きがつかめてくると顔がほころんでくるのが嬉しい。つかみが出てくると、楽しくなる。楽しくなってくると、まず心が躍り出す。カラダがどんどん動くのは、そこからだ。バッハのインベンションは1番
ハ長調。ピアノを習った人はご承知のあれ。ン・ドレミファレミドソドシド~レ、、、、。音の階段を、波になって駆け上る駆け下りる。やわらかく足を動かしてね、背中をしなやかにね、いろいろ声がけしながら、踊ることの醍醐味を、まずカラダに入れていきたい。とても楽しみなクラスであります。
そして同じ土曜の午後3時。からだづくりの基礎クラス、これで週末。人気があるクラス。きょうは肩と首をほぐすエクササイズからスタート。筋肉をゆらすこと、関節をほぐすこと、膝の裏や内転筋や股関節をじわじわじわと伸ばしてゆくこと、呼吸を深めるブリージング、、、、ひととおり身体をほぐしてバレエの基礎運動を入れて、そして音楽にのって胸から腕の解放、また音楽にのって回転の基礎を。たっぷり動いた。とにかく動く、無心に。その気持良さを身に覚え込ませてしまうのが一番。肩がほぐれた、腰が楽になった、足がしっかりしてきた、首がすっきりした。カラダを動かす、それは気持がいいことなんだと、まず知ってほしい。シンプルなこと。身体が活き活きして、はじめて気持も思考も、ニュートラルになるのではないかしらん。
ところで。
実は新作をつくっています。
秋に公演。今回も、ソロです。ひたすら、ひとつのからだ。
さてどんな展開になるでしょうか・・・!
(近日、公演日程を発表しますので、よろしくお願いします。)
選挙のモヤモヤは今に始まった事ではないけど、投票率が低い低い関心が低い信用がうんぬん、とマスコミは言うけれど、いや本当に、どの人を応援すればいいのか、わかりにくい選挙だったなあ。投票には行ったけれど、行かない人の気分もよくわかる。迷いましたよ、行くか行かないか。行った後もなんだか随分考えちゃいました。
休日をつくって、なんとなく、話題の宮崎映画『風立ちぬ』を観た。混んでいるかと思ったが、そんなでもなかった。何度か泣かされた、同時に、何度か反抗したくもなった。若い頃に親父と話した感覚に似ている。こんな作品、滅多にない。時に共感あり、時に違和感もあり、感じつつ考える。生身の人と対話するように観ることが出来る映画だった。草がそよぎ、人々の髪がたなびき、炎や不穏な時の流れや悲しみも、紙ヒコウキも零戦も運命も、風に舞うように見えるのだった。
話は跳ぶ。
カタチが先にあるダンスなんて踊りたくない、だからココに来るんです、と、受講者からコトバがあったのは火曜日の舞踏クラス。これは嬉しかった。だんだんと動きが大胆になってきた人、だんだんとダイナミックになってきた人、ぐぐっと構えに力強さが出てきた人、いつしか動きが「うごき」から「おどり」になってきた人。人、人。自由なる何かを、このクラスに感じる今日この頃。踊る場を提供する意義を感じている。次回は8/6。原爆忌にあたります。
水曜日はオイリュトミーだが、これも変化を感じている。動きが熱に感じられる瞬間が、やはりあるのは素敵だ。オイリュトミーの動きはシンプルだ。そして流動を重視するため、屈曲や固定ポーズやジャンプなどもほとんどない。だから、逆に、気持よくなりすぎちゃってふわふわと動きが流されてしまう時もあったのだけれど、春にショーイングをやってから急に動きが豊かになってきたなと感じていた。そしてこの夏いま、メンバーの雰囲気が明るいエネルギーを出して、そして何よりも丁寧に深く動いているのが良くわかる。動けば動くほど、身体は表情をあらわしてゆく。体の動きを感じて心も開けてゆくのがよくわかる。シュタイナーはオイリュトミストにいつも練習して練習してガンツ・ガンツ~ッ!とばかり言ってましたよ、と、むかしゲーテアヌムに行ったとき教えてくれた人がいたのを思い出す。いま、金子みすずとバッハを踊っている。8月からは新メンバーも迎える予定、どんどん楽しみましょうね。
金曜日のクラスは、即興の練習日だった。勢揃いだった。イメージ、イメージ。リラックス、リラックス。動いて、動いて。味わって、動きを、呼吸を、イメージを、その余韻を・・・。踊る人たちの身体が、きれいになっている。いつのまに変化してゆくのだろう身体は。コトバを置いてみる~踊る、音を聴く~踊る、踊る~感じたことを話す、踊る~ひたすら踊る体験をする。そんな交感のなかで、カラダは色彩を放つ。カラダの温度が空間に伝わってゆく。カラダの雰囲気が華やいでゆく。その美しさが際立つ一瞬が、稽古の度に一度は必ずある。一人一人、その瞬間を、うんと意識してみてほしいと思った。プラス思考、肯定力。それがダンスのエネルギーになるのだから。そしてダンスのなかで変化する魂は必ず日常にフィードバックされる。身体がほぐれて、温まって、アタマが楽になって、音がす~っと肌を通る瞬間。そのとき肉体に舞い降りてくるテレプシコラが、傍で見ているとふとわかるのです。さて来週は振付けの日にしようかと思う。ひと振りひと振り、さりげなくしかし着実に、新しいダンスが始まってゆく気配。いっしょに作品をあたためていきましょう。
そして土曜日。レギュラークラス(コンテンポラリー&オイリュトミー)は今、俳句を踊る試み。それからバッハのインヴェンションで、しなやかな身体の動きをトレーニング中!俳句はコトバでありながら音楽でもある。ギュッと詰まった印象的な言ノ葉からあふれるリズム感、呼吸感、抑揚、感情。それらを身体のヴァイブレーションに反映してゆく。動きを見てもらい、真似てもらい、何度も何度も丁寧に繰り返すうち、ひとりひとりの身体にフィットした動きに落とし込んでゆく。動きがつかめてくると顔がほころんでくるのが嬉しい。つかみが出てくると、楽しくなる。楽しくなってくると、まず心が躍り出す。カラダがどんどん動くのは、そこからだ。バッハのインベンションは1番
ハ長調。ピアノを習った人はご承知のあれ。ン・ドレミファレミドソドシド~レ、、、、。音の階段を、波になって駆け上る駆け下りる。やわらかく足を動かしてね、背中をしなやかにね、いろいろ声がけしながら、踊ることの醍醐味を、まずカラダに入れていきたい。とても楽しみなクラスであります。
そして同じ土曜の午後3時。からだづくりの基礎クラス、これで週末。人気があるクラス。きょうは肩と首をほぐすエクササイズからスタート。筋肉をゆらすこと、関節をほぐすこと、膝の裏や内転筋や股関節をじわじわじわと伸ばしてゆくこと、呼吸を深めるブリージング、、、、ひととおり身体をほぐしてバレエの基礎運動を入れて、そして音楽にのって胸から腕の解放、また音楽にのって回転の基礎を。たっぷり動いた。とにかく動く、無心に。その気持良さを身に覚え込ませてしまうのが一番。肩がほぐれた、腰が楽になった、足がしっかりしてきた、首がすっきりした。カラダを動かす、それは気持がいいことなんだと、まず知ってほしい。シンプルなこと。身体が活き活きして、はじめて気持も思考も、ニュートラルになるのではないかしらん。
ところで。
実は新作をつくっています。
秋に公演。今回も、ソロです。ひたすら、ひとつのからだ。
さてどんな展開になるでしょうか・・・!
(近日、公演日程を発表しますので、よろしくお願いします。)