冬はもうすぐ終わる。ひだまりが、そう知らせる。

土曜に行った専門学生のステージが素晴らしかった。
80名の未経験の肉体が踊りまくった。
18~19歳。彼らにとって、音楽は時の流出そのものなのだろう。
バレエやコンテからブレイクまで、片っ端から踊るのだけれど、ジャンルなど気にする様子はもはや無い。ただ肉体と音楽だけ。
意地になって稽古した回転、跳躍、切れ。
失敗も沢山したが、それをバネにして次を踊る。そして吹っ切る。
そんな瞬間をつなぎとめながらの肉体の暴走は、あっぱれ。

思うように進まない準備のなか、ひとつひとつ解決してゆくしかないよね、と話して、自分たちでつくりあげた。うまくいかないときは、感情的にならない。問題をまっすぐ見つめる。混乱したら最初に戻る。考え、話し合い、実行する。粘り強く繰り返す、結果が出るまで。いろんなことを約束して創った舞台。

震災直後に道を選らんだ彼らの入学式は自粛された。こんな時に好きな事をしていて良いのか苦しかった、何度も辞めようと考えた、と、何人もが言った。この2年、自分たちで創った歌やダンスを被災地に送った。それを踊った終幕に会場ではすすり泣く声があった。悩んだ末に現れた本気だった。

泣いた末の笑顔は本当に明るい。素敵!!