基礎クラスは冬のレッスンメニューを開始。
この冬は、股関節を柔らかくする運動をとりわけ丁寧にレッスンしたい。
カラダが硬いと思っている人、には特にオススメ。

股関節は上半身の体重を支え運動の要となるところ。
ダンスにおいてはもちろん、スムーズな歩行/身体運用から腰痛や肩凝りの改善まで、股関節の柔軟性は日常生活において重要な役割を果たす。
股関節が安定していることで重心が定まり、歩く立つ、倒れずにいる、ということが出来る。

さまざまな部位が繋がり相互にサポートしながら調和することで、カラダは本来の力を発揮する。
カラダの中心にあって、あらゆる要素を結ぶのが股関節と腰。同時に、生活習慣・運動不足・使い方のクセなどで、ダメージを受けやすいのも、股関節と腰だ。
股関節は20以上の筋肉と繋がって身体全体のクッションの役割をする。
ここの機能が悪いと、動き全体が硬くなり肉体的にも精神的にも疲れやすくなる。
姿勢の歪み、骨盤のずれ、腰の緊張や腰痛、これらの原因も股関節周りの筋肉や靭帯が弱まっていることが多い。
ダンスでの身体の自由度や安定、精神の解放、表現やイメージには、股関節の機能による強い影響がある。

クラスでは、毎週少しずつ変化をつけたエクササイズと解説を行い、無理なくじっくりと股関節をほぐす。同時に周辺の筋力を徐々にトレーニングしてゆく。腰がキマッた、安定した動きを開発したい。
稽古場ならではのダイナミックな動きのほか、イスを使って行うエクササイズなど、ご自宅でも楽しめるものを工夫して組みこんでゆく。
ご自宅で行うのは、稽古中に心地良くできたものが良い。苦手なものは、むしろレッスン時に集中した方が変なクセがつかなくて良いと思う。

上虚下実。
という言葉がある。腰や足が安定して強く、それゆえ上半身が軽やかで頭がスッキリした状態とでも言えば良いかしら。快適なカラダの状態であり、ダンスはこのカラダのありようを導き出す。
その逆は、首や胸や背中がコチコチ、足腰は細く不安定な状態。万事きついから、自分のことでいっぱいいっぱいになり、アタマかたく、感情に振り回されやすい。疲れと運動不足が悪循環しはじめると、年齢問わず、これに近づく。

カラダづくりの基本ラインは、生き物を世話するのと同じ。
感じる=軽めの動きをこなしながら調子を知る。ほぐす=疲れをとる~機能回復。バランス=必要な筋力をつけ~動きやすくしてゆく。安定化~稽古を繰り返し身につけ、集中力や持久力を高める。これらを往復するように、自分の体をいたわり育て世話してゆくつもりで・・・。
まずは、◯×式の発想ではなく、カラダを感じとり少しづつの変化を楽しめるようになりたい。
楽しい、おもしろい、充実した、などなど。プラス感情の中ではじめて、コントロール、感覚力、イメージ力、反応などは高まり、本来の身体能力は活性化してゆくのだという。上手なダンサーや役者やミュージシャンが、客観的かつ誉め上手なのもうなづける。

好調な日から不調な日まで、カラダには波がある。気分は晴れたり曇ったり変化する、お天気のように。
そしてカラダをめぐる自然界も季節をめぐる変化する運動体だ。
すべて、いつでも、うごいて、いる。
時にゆるゆると、時にガッツリと、練習を楽しんでみたい。

寒くなってゆく。
仕事やら用事やら年末年始は以外とストレスがたまりやすい。カラダは硬くなりやすい季節。
おたがい、よく柔らげ、快適に丈夫に過ごしたいですね。//

☆つぎの基礎クラスは12月24日(土)。
31は休み、新年は1月第1週からです。
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【レッスン参加】
各クラス、新規メンバーの募集を始めました。初心者より。詳しくはココ。