
クラス再開からひと月あまり、
ひしひしと日々が流れつつも、
やはり桜の花はまぶしく散りゆき、緑の芽吹きがはじまって、
いのちはつづき、つながってゆきますね。
やはり、踊ることのかけがえなさが身に染みてなりません。
レッスンでみんなに会うたび、ほっとして、踊って、
「元気が出ましたね・・・」
「がんばっていこうね・・・」
わずかな言葉を交わして家に帰ったあと、
ふと心の奥に声が響くことが多くなりました。
無邪気な笑い声だったり、胸さすような泣き声だったり、
だれかが祈るような声だったり。
いのちある、という感じの声が、遠くきこえてくるような気がするんです。
これはいったい何なのかしら。
震災直後の短期ワークショップで行なった「レクイエム(死者のためのミサ)」による舞踏創作の体験。
舞踏クラスの稽古開き。
オイリュトミークラスとダンスクラスでは、それぞれ新しい作品がスタート。
基礎クラスでは、ヨガやバレエの初歩を復習しつつ、息をすること・全身にエネルギーを通してゆくことのワークが真摯に続いています。
それから、先週日曜に行なった特別レッスンでは、柳澤桂子さんの「いのちと放射能」をリーディングしながら感情解放の稽古にチャレンジ。
それから、それから、それから。
つきうごかされるようにレッスンを続けながらの日々ですが・・・。
いま、稽古場で流れる空気がとても澄んできました。
しずかで、だけど、動き出すと熱と感情が湧きあがってくるのがグッと感じられます。
言葉にしなくても、ひとりひとりがいま一瞬一瞬をとても大事に思っていることが、
伝わってきます。
喜び哀しみを分かち合い励まし合うことが出来るのが「ダンス=踊る」ということなのだと、
リアルに感じます。
振付けやレッスンの進行を考えている時も、踊ってくれる一人一人の顔が思い浮かびます。
いま、ダンスの力を、あらためて信じようと思います。
背筋をすっと伸ばし、肩を楽にして表情豊かに手足を天地にさしだしてゆく。
たっぷり動けば汗が出ます。ひしと佇まえばカラダの芯が熱くなります。
それは心や魂が動き出しているからこそ。
肉体を通してハートを元気にするのがダンスの稽古だと思う。
ダンスの動きはカラダへのエール、からだに愛を注ぐこと、それは、与えられた命を全霊で感じること。
あらためて、そう思います。
あらためて大切さを、あらためて愛おしさを、あらためて・・・。
ささやかながら、しかし、確かな手応えのあるレッスン/活動を続けたいと思います。
みなさん、ひきつづきよろしくお願いします!
(上の写真:この新芽、ちいさなヒトが踊っているみたい。可愛くもあり、香しくもあり。)
(舞台活動のこと:夏にソロ公演の予定が決まり、リハーサルが本格化してきました。数日中にご報告させてください!)