ふだんは土曜の午後に行う基礎クラス。7日(土)は幕張メッセでダンス学校の卒展演出があった(バレエからストリートまで19歳数十名の乱舞、よかった!)ため、日曜の代講でした。さて、日曜の午後、集まって下さったのは30代~40代を中心にした女性と若干の男性。落ち着いた雰囲気で心身のリフレッシュ&鍛錬プログラムです。この日は、ヨガのタードアサナ、太陽礼拝、バレエの1stポジション、ポールドブラ。つまり体の中心軸とバストから腕への気の流し方。そして丹田のコントロール。そしてそして、(メンバーには、これが印象的だったようですが)ダンスの基礎練習におけるメンタリティーのありかたについてお話をしました。
緊張するでも無く、気をぬくでも無く、周囲と自己・心と体のバランスに気を配った「まっすぐな立ち方」・・・。中庸の美というべきか。いつでも動ける、かつ、いつも静かに留まっていられる姿勢。これが出来れば、踊りの基礎は身に付いてきたとも言えます。だけど、これは修練が必要なことなんだ、と、教えながら僕自身も改めて考えを膨らませているところです。しかし修練と言っても楽しく出来なければ続くわけが無い。「無理矢理がんばる」ではなくて「自然に楽しむ」。どうすれば良いのか。そのあたりのことを、重心の取り方や、胸の状態、呼吸の状態について話す~動く。さらに丹田というスポットに絞って解説し、動く。(僕が行っているのは、移動丹田と呼ぶべきか、丹田が意識といっしょに体軸にそって移動するという考え方。くわしくはクラスで体験していただくしかないのですが、丹田=エネルギーの中心点という考えでゆくと、人間の行動というのはその時その時の意志のありかたによって、拠り所となる中心がしかるべき場所に移動してゆくというもの。一般に言われる臍下丹田のほかに、僕は胸丹田、頭部丹田などと仮称して、複数の身体中心を求めています。)いづれにしても、踊りの基礎は体験による自己観察の積み重ねと周囲へ共感・共振する能力かと思い、動いたり話したりしました。
話しながらやってみせる僕の身体を観て、へええ~、とか、ご自身もやってみて、あ~これっていつまでも立っていられます~。などという声。それから、○○な感じで稽古してたんだけどダメなんですか?とかいう質問。ちょっと研究会っぽいなと思いつつ、淡々と進行してタイムアウト。帰り道、たまたま犬が路傍に佇んでいて、とても穏やかな姿勢でした。そこで、みんなで観察しながらまた少し話を。この肚の状態、いいでしょ、これが丹田がすわっている状態、でも背筋がきれいに伸びてるよね。ほんとだ~、きれいだ~・・・。犬もびっくりしたかもしれませんが、まあ、いろんな生き物が手本になるものです。稽古しつつ、いろんなことを思うわけですが、本質は活き活きと生きる心身の獲得へ、つまり日々の糧になるかどうか。いつでも参加できますので、みなさんどうぞ加わって下さい。また次の稽古を楽しみに!

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