毎週水曜にやっているオイリュトミー・クラス。言葉や音にのびのびと反応して心身を活性化するクラスです。
ここでは、岡本太郎さんの言葉を踊ってみようということになりました。
踊りの原動力はリズムです。岡本太郎氏のエッセイを読みながら、渦巻くような熱と堰を切るようなリズムの躍動を感じ、
よし、この言葉たちがもっているリズムをカラダで感じてみようとクラステキストに選んだのです。
オイリュトミーの稽古は魂の食事ですから、やっぱり力あるものを食べたいので・・・。
クラスでは、振付けを決める前の作業から。
僕が朗読し、クラスメンバーはステップでリズムを汲み取ってゆきます。
言葉の起伏や強弱をシンプルなウォーキングで体験する作業ですが、
岡本氏の言葉は、さすがにエネルギッシュで、どんどんカラダに入ってきます。
みんな上半身を思い思いに動かし始めていました。わっと空をつかんだり、コブシを胸に抱きしめたり、夢見るように揺らいだり、しながら、空間を進んでゆく。言葉がすでに踊りを内包しているようです。
そのなかに、こんな一節がありました。
「”自分らしく”なんか生きる必要は無い。”人間らしく”生きてほしい」
なかなかキッパリと言える(書ける)言葉じゃありません。
カッコいい・・・、共感します。って僕が言ったら、
うん凄い、いい言葉ですねえ。口々に感想が出て、いつしか各自の人生観も・・・。
僕自身、”自分”と言う観念にとても悩まされてきた気がします。
あなたにしか出来ない事をさがしなさい。
あなたらしさをこそ大事にしなさい。
あなたがしたい事をしてゆきなさい。
そういう教育を受けてきました。正論です。
でも、それで心底みな互いにしあわせかと言えばどうか。
私が私がと言っているうちに、何かとても大切なものを見落としてしまうような気がしてなりません。
岡本太郎さんの言葉にはオイリュトミーの創案者ルドルフ・シュタイナーの生きざまと重なる点が多々あります。
ともに20世紀を代表する自由者であり、人間性の復活を求めて激しく生きた人。
その最大の共通点は内面世界と未来に対する畏敬の念だと思います。
「”自分らしく”なんか生きる必要は無い。”人間らしく”生きてほしい」
この言葉の奥には、本当の自分らしさとは社会一般に言われる個性とかトレンドとは全く関係ないところにあるはずだという
気持ちが込められていると思います。私は何ものか、ということを問うてゆけば、まず人間であるんじゃないのか。私を大事にするということは、人間を大事にするということに他ならないんじゃないか。とも聴こえます。
人間であること、それは子どもであること、父であること、母であること。子どもたちに見られている私、死者たちに見られている私。私は、これで良いのか・・・。僕なんか、ちょっと反省ですが。
岡本太郎さん。
本質を求めて勇気ある創造活動を続けた人は、命の炎を燃やし尽くした人でもあったのだと思います。この世の浮き沈みや評判の良し悪しに流されず、これが理想だと思う人間像を思い描き続ける、ということをやり切った人。この先達の言葉を体感し、その生きざまを思い描きながら、踊りのエネルギーにしてゆければと思います。
___________________________
オイリュトミークラス(初心者より)
毎週水曜19時~21時、稽古場はJR荻窪よりバス7分ほど(お問い合わせ時に詳細ご案内)
見学・体験参加OKクラス案内
ここでは、岡本太郎さんの言葉を踊ってみようということになりました。
踊りの原動力はリズムです。岡本太郎氏のエッセイを読みながら、渦巻くような熱と堰を切るようなリズムの躍動を感じ、
よし、この言葉たちがもっているリズムをカラダで感じてみようとクラステキストに選んだのです。
オイリュトミーの稽古は魂の食事ですから、やっぱり力あるものを食べたいので・・・。
クラスでは、振付けを決める前の作業から。
僕が朗読し、クラスメンバーはステップでリズムを汲み取ってゆきます。
言葉の起伏や強弱をシンプルなウォーキングで体験する作業ですが、
岡本氏の言葉は、さすがにエネルギッシュで、どんどんカラダに入ってきます。
みんな上半身を思い思いに動かし始めていました。わっと空をつかんだり、コブシを胸に抱きしめたり、夢見るように揺らいだり、しながら、空間を進んでゆく。言葉がすでに踊りを内包しているようです。
そのなかに、こんな一節がありました。
「”自分らしく”なんか生きる必要は無い。”人間らしく”生きてほしい」
なかなかキッパリと言える(書ける)言葉じゃありません。
カッコいい・・・、共感します。って僕が言ったら、
うん凄い、いい言葉ですねえ。口々に感想が出て、いつしか各自の人生観も・・・。
僕自身、”自分”と言う観念にとても悩まされてきた気がします。
あなたにしか出来ない事をさがしなさい。
あなたらしさをこそ大事にしなさい。
あなたがしたい事をしてゆきなさい。
そういう教育を受けてきました。正論です。
でも、それで心底みな互いにしあわせかと言えばどうか。
私が私がと言っているうちに、何かとても大切なものを見落としてしまうような気がしてなりません。
岡本太郎さんの言葉にはオイリュトミーの創案者ルドルフ・シュタイナーの生きざまと重なる点が多々あります。
ともに20世紀を代表する自由者であり、人間性の復活を求めて激しく生きた人。
その最大の共通点は内面世界と未来に対する畏敬の念だと思います。
「”自分らしく”なんか生きる必要は無い。”人間らしく”生きてほしい」
この言葉の奥には、本当の自分らしさとは社会一般に言われる個性とかトレンドとは全く関係ないところにあるはずだという
気持ちが込められていると思います。私は何ものか、ということを問うてゆけば、まず人間であるんじゃないのか。私を大事にするということは、人間を大事にするということに他ならないんじゃないか。とも聴こえます。
人間であること、それは子どもであること、父であること、母であること。子どもたちに見られている私、死者たちに見られている私。私は、これで良いのか・・・。僕なんか、ちょっと反省ですが。
岡本太郎さん。
本質を求めて勇気ある創造活動を続けた人は、命の炎を燃やし尽くした人でもあったのだと思います。この世の浮き沈みや評判の良し悪しに流されず、これが理想だと思う人間像を思い描き続ける、ということをやり切った人。この先達の言葉を体感し、その生きざまを思い描きながら、踊りのエネルギーにしてゆければと思います。
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オイリュトミークラス(初心者より)
毎週水曜19時~21時、稽古場はJR荻窪よりバス7分ほど(お問い合わせ時に詳細ご案内)
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