きょうはダンスクラスがありました。
久々に完全即興にトライ。つまり、一瞬の思いや衝動を、カタチや動きにする練習。うまいへたではなくて、真っ正直に動けたかどうか、という練習ですが、これを通じて、やはり無数の気持ちが去来するものです。
しばらく踊ったあと、メンバーからいろんな言葉が出てきました。
もちろんダンスについて、体について、しかし、それだけではおさまらないことが沢山あります。
稽古とは、毎週、規則的にひとに身をさらしてゆくことですから、やはりそのなかで堆積してゆくものは多大です。
体験の深まり、次々に浮かび出る問いかけ、苦労、気付き、そしていつしか進んでゆく身体の変容。
ふと漏れ出る言葉のひとつひとつが、1年前のその人からは想像できなかったような深度をもって響いてきます。
このクラスでは、踊りが、身体のみならず、意識や、さらに言えば、生きざまの芸術である、ということを思わせてくれるような時が、流れています。愉しいねという一言のなかに、哀しさや切なさも加わって、踊ったあとの笑顔はより明るさに満ちてゆくのだと、ふと思いました。
アンサンブルの稽古もしました。わずか4分ほどですが、数ヶ月かけてきた作品で、11月1日のショーイングで公開しようとがんばっている。これが、通り一遍のものではなくなってきています。
ここがいけない、この身のこなしが云々と、いつも僕は注意ばかりするわけですが、実は、心のどこかですごく感動したり感謝したりして見ている振付けているのです。ともかく自らの心と体を信頼しよう、その根拠をこそ、育てようじゃないか。と思います。
歌がそうであるように、ダンスもまた、生を励ますものでなければ・・・。
そんな話も、少しだけしてお別れとなりました。また次の稽古が楽しみです!