8月10日に山梨のダンス白州(フェスティバル)で、11月16~17日に東京で、ダンス作品の発表を計画しています。
今、創作の真っ最中なんです。
奇妙な習性だけれど、こんなとき、僕は山に行きたくなります。
あれこれ考えを中断して、数日の間、キャンプ!

奥多摩に行って、動いてみました。
僕が気に入っている稽古の場所のひとつ・・・。
自然が深くて良いですね。
大都会に隣接する原始の森。東京のおもしろさと感じます。

奈良、京都、東京。
日本の都は、なぜか原始林と隣り合わせ。
栄えと霊気は通じているのでしょうか。

さて、
御岳渓谷から、さらに奥山に入っていくと険しい山道が続きます。

今回は、とても濃い霧でした。
時に、視界は数メートルとなり、雨も降った。
山道をよたよた歩き・滝やゴツゴツした岩場を遊びました。
路はゆるみやすく、いわゆる悪天候。
でも、これが楽しい。
スタジオや体育館では、自分の内面とか考えがうるさくてイヤになっちゃうことも多いのですが、こうやって外に出ると、やはり色んな勘が働き始めます。

霧が肌に触れる感じ。
しっとりとした感触と足元の危うさ。
霧なのか、汗なのか、それとも時折降る雨なのか。
肌の上で、色んな水分が混ざり合っては土のほうに流れていきます。
鳥の声、昆虫や蛇のざわめき。
時に、巨石、巨木が怪奇に立ちはだかり、草が路を隠します。
精霊とまでは申しませんが、何か外側から、こちらを見つめている存在があるような感覚。
もちろん、痒かったり、痛かったりも、ちゃんとする。
樹木にすがってみたり、スカッと自立して一歩進めるときがあったり・・・。
これが、何ともダンサブルです。

(ちょっと、レイチェル・カーソンの「センス・オブ・ワンダー」という書物を思い出したりも。)

平地に慣れてしまうと、棒のように立っているのがあたりまえになってしまうけれど、僕らのカラダは、くねくねと曲がりながら動くように出来ている。
でこぼこの中を、くねり、バランスを取りながら生きていくように創られている僕ら。自身も又、でこぼこである。
あまりにも当然のことを、今更ながら喜んでしまうのですが、
ともかくこうやって、山遊びなどすると何かが気持ち良く壊れてくれます。

たくさんの偶然のなかで、
動くこと、動かざるを得ないこと、動かされてしまうこと。
これらのなかで、遊ぶ感覚が、心の鎧をはぎ、身体をリフレッシュします。

山のなかでカラダを感じる体験、良いものデス。
奥多摩のほかに、僕のおすすめスポットは、熊野、春日山、富士樹海、月山・・・。サマーキャンプに、いかがでしょうか?!