というわけで、我が家の下の子は無事成人式を終えたわけですが、

気づいたら今週末は大学共通テストと関西私立中学統一試験日ではあーりませんか。


うっかり兄弟姉妹を6学年離して産むと、大学入試と中学受験がどんかぶりします。

8年前の我が家もそうでした。

まあ言うても上は当時高3なので入試なんて行って来いで済みましたが、下はそうはいかない。子どもだし、中学受験は200%親の戦いなので。


8年前の我が家の下の子の場合、

某進学塾に行っていたのですが、田舎住みで学校名冠特訓の教室が遠いという理由だけで、特訓コースには参加しなかったため、

入試当日朝の、塾に集合しての闘魂注入には参加せず、家からまっすぐ受験校A校に直行でした。

開門前にはA校の校門に到着、開門と同時に「ほな(←それじゃ、のディープ関西弁)」と我が子は入っていきました。

その我が子のちょっとこわばった小さな背中を見送るのは、たまらない心情でしたよ。

しかーし、そんな母のセンチメンタルハートを叩き割るべく、10分後に始まったのが、馬渕、浜、日能研の受験生の大名行列です。長い!なぜ行列!

これをもしも我が子が見ていたら、そのあまりの迫力に気後れしていたかもしれません。早めに来て、見る前に会場入りできて良かった!


教訓その①

宅勉、小規模塾生、およびうちの子のような特訓取ってないマイノリティは、大名行列前の入場を!


我が子の入試の待ち時間、近くの神社仏閣でお百度を踏みに行くことにしました。

すると…なんと、そこには同じ学校の受験生母たちが100人くらい、すでにお百度渋滞発生中!

こ、こんなところでも、親の戦いが!←違う違う

負けるもんかと目を吊り上げて、お百度参りを始めた私ですが、

大勢のお母さんがたとともに、列をなしてレッツキッス坂本九状態でお百度踏むうちに、なんだか皆さんと連帯感が沸き起こり、強烈なグルーブ感、滂沱の涙を流しつつ(←嘘)ぐるぐるぐるぐる歩き続けた結果、

途中で何周したのかわからなくなってしまったのでした。


教訓その② お百度参りはちゃんと数えよう。


我が子は、初日は午前A校・第1志望校、夕方B校・第1.5志望校(実質本命)の2校はしごでした。

午前A校は、今は知りませんが当時は朝から夕方まで1日がかりの入試だったので、終わったあと夕方B校に行くのに時間の余裕がなく、駅からB校まで走るはめになりました。途中でコンビニに寄る余裕もなし。

「なあなあ、A校、社会科零点かも〜(笑)」と半笑いで我が子が爆弾投下するのを「知らん知らん、次行ってみよう!」と笑い飛ばして、

A校入試の待ち時間に買っといたパンを、B校の校門の前でモグモグ食べさせてから会場に送り込んだのでした。


教訓その③ 学校をはしごする場合、移動時間に余裕を。軽食を準備する。移動の伴走のために親も普段から走り込みをしておこう。 ←タクシーでいけ。


初日のB校を出たのは夜9時半くらい。

「算数が簡単すぎた。百点かも」

と我が子。

一瞬、【特待合格】の強欲の魅惑の四字熟語が浮かんだが、口には出さない。


教訓その④ 皮算用はやめよう。


早朝から夜9時まで、1日中戦った小さな戦士も頑張ったが、待ちに待って超高速お百度に移動ダッシュまでこなしたアラフィフ母も頑張ったよホンマ。

帰宅したら11時。作り置き夕食を食べさせてバタンキュー。

明日2日目は、なんと午前校を入れず午後のみの大胆作戦。

でも、初日帰宅が夜11時なら、むしろ2日目は午後のみにして正解でした。

我が子は昼近くまで爆睡。


教訓その⑤ 入試スケジュールは無理のないように組む。


2日目午前、上の子はセンター試験2日目。下の子は全く起きる気配なし。

仕方なく下の子を置いて私ひとりで、初日夕方B校の合格発表掲示を見に行くことに。

合格すれば2日目午後C校は受ける必要がありません。

またB校が一部でも特待合格なら、そもそも我が子の実質本命なので、A校の発表を見るまでもなくここに入学決定です。


B校到着。掲示板を見ると…おお!


とにかく急いで帰宅。我が子を叩き起こし、

「どする?今日の学校受ける?受けない?」

と聞くと

「受ける。お金払ったからには受けなあかん」と。←急にナニワな大人になる12歳。

急いで準備し、2日目午後3校目へ。


余談ですが、初日から、私の待ち時間は、柚木麻子『私にふさわしいホテル』(新潮文庫)を読了することを目標に読書にふけっていました。

この本が本当に面白くて、待機場所のホールで、私は何度も笑いを噛み殺すことになりました。不審な保護者だったと思います。おかげで長い待ち時間はそれほど苦痛ではありませんでしたよ。


教訓その⑥ つきそい待ち時間の暇つぶしグッズを忘れない。


そんなとき、いよいよ初日午前の大本命A校の合格発表の時刻に。

ドキドキ。スマホに番号を打ち込み、いざ!

まじか!


そうこうしているうちに、C校の試験を終えた我が子と合流。喜びを分かち合う。



3日目午前。D校入試。その待ち時間にC校の合格発表。

なんと!

これは悩む!


教訓その⑦ 皮算用はやめよう。←大事なことは2回言う。


なんかだいぶ長文になったので、ここで終わり。(合計4校受けています。4校とも合格です

入試当日の親の教訓、7つ書きましたがお役に立ちましたでしょうか。立つかーい!