仄 | きみは月をかじってわらった

きみは月をかじってわらった

ルーシーは
おおきくくちをあけて、
たまごとミルクを
まぜたみたいな月に
いきおいよくかみついた

夜が過ぎていっちゃう
こまったなあ
朝がぴかぴかしちゃう
こまったなあ

朝にそそぐ柔らかな光は
実はいま、あんまり歓迎できなくて
外出しない日の雨が
窓をたたく音がすきです
とくに深夜の雨
風もなくひっそり降る雨

つよい風はこわい
音がきらい
今夜は風がなくて
いくらか安らかです