スポーツの秋、いよいよ真っ盛り | 週刊テヅカジン

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手束仁が語る、週刊webエッセイ

 ついこの間には、9月になっても暑い日が続いていてた。しかも、突然に、スコールのような大雨が降るということもままあり、日本は、亜熱帯気候地域に移行したのではないかという気がするくらいだった。だから、日本から四季が失せていくのではないかという危惧もしていた。

 

 日本の四季は、文学的にも、やはり存在していてくれなくては困るところでもある。実はスポーツの世界でも、四季による季節感を味わいながら、シーズンが進んでいくところに風情があるのだ。

 

 高校野球では、夏の甲子園の激闘が終わると、すぐに秋の新チームがスタートしている。そして、新チームのフレッシュな戦いが、またいいのだ。チームがまだ練られていないということもあって、試合は、いくらか淡泊なところもあるが、夏の大会がそれぞれの料理人(監督)が精魂込めて作り上げた完成品だとすれば、秋のそれは、新鮮な素材を生かした料理みたいな感じでもある。

 

 また、大学球界も秋季リーグ戦が始まり、早くも厳しい戦いが展開されている。そして、ラグビーやアメリカンフットボールなど1シーズン制の競技はじめバレーボール、バスケットボール、ハンドボールなどもそれぞれリーグ戦が始まる。

 

 予定していた高校野球などが、雨の影響で中止順延になったりすることも多い今の季節だが、そんな時は、バレーボールか雨がやんでいればラグビーに足を運ぶことが比較的多い。つい先日も、あの日本列島を縦断していった台風のせいで、東海地区の高校野球は軒並み中止順延で予定が狂わされた。

東海学連の女子リーグでは圧倒的強さを示している中京大

 

 それでもめげず、ボクは日進市にある愛知学院大に足を運んで(AGUスポーツセンター)、東海学連の大学女子バレーの秋季リーグ戦を観戦した。以前の記憶よりも、会場の照明が明るくきれいになったなぁというのが最初の印象。

 今、東海地区の大学女子バレーは、中京大の一人勝ちが続いていて、追随すべきはずの至学館や愛知学院大がなかなか追いかけきれないというのが現実のようだ。この日も、中京大は愛知教育大に1時間足らずでストレート勝ち。高相みな実さん(3年・都市大塩尻)のシャープなアタックが光っていた。しかし、至学館はフルセットの末に、岐阜経済大に敗れた。

試合前にコート中央の部旗に集まって声をかける愛知学院大の選手たち

こういうところは、学生スポーツらしくて、好きなシーンだ

 

 また、この春から一部リーグに参戦している高田短大が、津商時代にはビーチバレーで一世を風靡した浅尾美和などを輩出して、全国大会の常連校に育て上げた秋津修監督が就任して、津商の選手を中心として、旋風を巻き起こしているようだ。もっとも、開幕戦のこの日は、愛知学院から1セットは奪ったものの、サーブレシーブが崩れて敗れてしまった。それでも、ビギナーズラックみたいなところもあったかもしれないけれども、春は4位に食い込んでいる。これから、どんな風を吹かせていくのか、ちょっと興味を持って見つめていたい。

岐阜経済大(左)と至学館大(右=黄色)の試合

 

 ところで、日本の四季の話。ボクは、日本が密かに、亜熱帯地区に移動しているのではないかと思っているのだ。あるいは、地球そのものが、少しずつ軌道をずらして、太陽に近づいていっていて、そのことによって、地球そのものの亜熱帯化が進んでいるのではないかと…、そんな気がしている。

 もちろん、学術的にそんなことは、誰も認めていないし、しかも、高校時代は地学という授業が、いったい何をどう言っとるのか全く分からず、物理とともに、まったくわからん教科で、外国語でやっているのではないかと思っていたくらいのものである。そんなヤツが、そんな地質学天文学的なことを勝手に思ってみたところで、「何を言っとるんだ」と、一笑されて終わってしまうのだろうけれども…。