レディ・プレイヤー1 | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

レディ・プレイヤー1

67点

スティーブン・スピルバーグ監督手がける久々の本格SFアクション大作。
舞台は2045年。「OASIS」と呼ばれる仮想空間で様々なゲームに挑戦する主人公が、謎や陰謀に対峙していく展開。あらすじはわかりやすいというか単純というか適当というか、まぁ大して深くない。
それよりも本作の見どころは、過去の映画、音楽、ゲームなど実に様々なオマージュが多彩に登場するところ。スターウォーズ、バックトゥザフューチャー、バットマンなど有名どころから、日本向けにメカゴジラ、ガンダム、ポケモンなども登場。その他あまり知られていない作品なども数多く網羅されている部分が特徴。
しかしまず映像は確かに迫力だけど、CG丸出しなんだな。まるでアニメやゲームを見ているような感覚。アイデア的にも斬新とも言えず、単に数多くの題材をごった煮にした印象。
しかもあまりに多すぎるため、元ネタ全部を把握できた人いるの?みたいな疑問も。そしてほとんどのキャラがチラ見せなのに、なぜかシャイニングのエピソードだけ延々と見せたりアンバランスなのは否めない。

そして意外と退屈な部分が長い。テンポが悪く、なかなか先に進んでくれないのはこの手の映画としては致命的かも。
こういうアトラクション的映画は席が揺れたり3Dだったり、今後は何か他の要素とコラボした方が映えるのでは。単体の映画としてはいまひとつだった。

ところで日本から参加の森崎ウィンはなかなかいい味出してたと思う。「俺はガンダムで行く」は日本の俳優ならではの良いセリフ。


監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:タイ・シェリダン、オリビア・クック、ベン・メンデルソーン
2018年  140分
原題:Ready Player One