IT イット “それ”が見えたら、終わり。 | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

IT イット “それ”が見えたら、終わり。

71点

スティーブン・キング原作の有名ホラー。1990年にTVドラマとして全米で放送され、そのダイジェスト版が劇場公開されたが、今回は最初から長編映画として公開。
27年に1度現れるという、子供だけを狙ったピエロの殺人鬼。仲間が集まって、そのピエロに立ち向かう展開。
雰囲気は『スタンド・バイ・ミー』をそのまんまホラーにした感じ。ただとにかく映像が今風。冒頭からもう怖そうな映像と物音でバンバン観客を脅かす手法。
その分ストーリーは単調というか単純。無理矢理に友情へと結びつけていて幼稚かつ陳腐な印象。
2時間超という時間もちと長すぎ。無駄な人物描写も多く、全体的に少し間延び。作風がストレートでわかりやすかっただけに、もっと短い方が面白くなったかも。

ピエロの殺人鬼も、例えば『13日の金曜日』『エルム街の悪夢』『ハロウィン』あたりに比べると、キャラ的にだいぶ弱い。

全体的に悪くないんだけど、決め手にも欠ける。続編製作がすでに決定してるらしいが、これだと次見ようかやめようか実に迷うレベル。

 

監督:アンドレス・ムシェッティ
出演:ジェイデン・リーベラー、ビル・スカルスガルド、フィン・ウルフハード
2017年  135分
原題:IT