猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー) | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)

63点

『創世記』『新世紀』に続く猿の惑星新シリーズ第3弾。
まず、猿がほとんどCGなのが違和感。旧シリーズでは特殊メイクの愛嬌ある猿が魅力のひとつだったのに、本作では全く味気ない印象。映像は全体的に迫力満点だが、まるでアニメを見てるかのような無機質な猿描写に不満が残る。
ストーリーは意外と深く切り込んでおり、特に猿VS人間双方の心情は本作を見る上で大きなポイント。ただ2時間20分の枠だとかなり間延びしたのも事実で、もっと無駄な部分をそぎ落としストレートに表現してよかったのではとも思う。
物語が旧シリーズへ繋がる描写もいくつか見られるけど、これは意外な展開というよりあざとい演出。取って付けたような手法にそれほど驚きは感じられなかった。
結論として、現代の高い技術を持ってしても、50年前の映画は越えられなかったと思う。


監督:マット・リーブス
出演:アンディ・サーキス、ウッディ・ハレルソン、スティーブ・ザーン、カリン・コノバル、アミア・ミラー
2017年  140分
原題:WAR FOR THE PLANET OF THE APE