地に足をつける、などと言うと、地味すぎてイヤがられるかもしれないが。実際、人生の大部分は、地味で地道な日常生活で、できている。

 

だから、あまりウケが良くないのを承知でいうと。

年収何億円、とか。起業する、とか。あこがれの職業に就く、とかよりも。

そうした盛大な夢を叶えることよりも、ごくふつうの日常生活に満足しているほうが、じつは、はるかに、しあわせ度は、高い。

 

もっと踏み込んだ言い方をするなら。

カネでも肩書きでも結婚相手でも何でも良いのだが。

あこがれの『なにか』に、あまりにもあこがれるあまり、それがないと自分の人生は、本当の意味では始まらない、などというくらいにまで思いつめ、そのせいで、いま生きている実際の人生、実際の日常生活のほうが、仮のもの、名付けて:(仮)カッコかり、に、なってしまう。この状態は、本当に危険だ。

 

理由が何であったとしても、実際に自分が生きている人生が、本来ではない仮のもの、(仮)、として感じられるようになってくると、ありとあらゆる謎の災難が襲ってくるばかりか、その解決方法も、どういうわけかわからない。そういう状況に、なってしまう。

なぜなら、どういう方向に、どう解決したいか、という方針をみずからに示すこと自体、そもそもできなくなってしまうからだ。

それに、遠くにある夢やあこがれに、自分の情熱をすべて注いでしまっているのなら、身近な、ふつうの日常生活を送っている生身の自分自身のほうは、無防備なままで外界に剥き出しにされている、ということでもある。

ありとあらゆる災難が襲ってきても、まったくもって、不思議ではない―――。

 

『引き寄せに、成功』して、夢やあこがれを叶える場合と。

夢やあこがれは、いつまでも遠いままで、なにひとつ叶わないまま人生を破綻させてしまう場合と。

 

両者の境界線がどこにあるのか、わたしには、まだ、うまく、説明ができない。

とはいえ、せめて、日常生活は大事なんだよ、ということと、日常生活を含む人生そのものが、(仮)な状態になってしまうのはとても危険だよ、ということは、いま、ここで、お伝えしておきたい。

ほかならぬ あなたのために―――

 

 

 

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