言い訳について、考えてみました。
大辞林によると、
1.筋道を立てて説明すること。
・自己の事情を説明して、弁解をすること。弁明。「いまさら―してもおそい」
・物事の筋道を説明すること。解説。
2.(言い分け)言葉を別々の意味に分けて使うこと。
3.過失・罪などをわびること。謝罪。
というのが、言い訳の意味だそうです。
理由にもならない理由で弁明する行為が言い訳、という解釈をしていたので、改めて調べてみて、意外性を感じました。
言葉というのは、複数種類の意味合いがある場合があるので、本当に注意深く認識する必要があることを、この言葉を調べる経緯で一つ学んだような気がします。
さてさて、本題のこの言い訳ですが、二通りの意味で使い分ける必要があるように感じます。
・起きた事象について、正確に説明すること。
・起きた事象の責任を回避する為に、屁理屈を言うこと。
先入観や偏見で見てしまえば、言い訳そのものが悪と断じられる場合もありますが、相手がその事象を正確に把握していない場合、しっかりと説明することは必要であり、それは、責任回避の為の逃げの行為にはならないと思います。
しっかり説明し、相手との情報共有をする中で、その事象が起きた原因について論じればいいわけで、拙速という形で、結論を出そうとする動きは、早計としか言いようがありません。
もう一方は、とにかく屁理屈を繰り出すことで、責任回避を成し遂げようとする動きです。これは、自分の責任にしたくない為に、言葉を積み重ねることで誤魔化そうとする行為であって、傍から見ると、見苦しく映る場合もあります。
この場合の言い訳は屁理屈の場合が大半であって、言えば言うほどボロが出て、最終的に徒労に終わる場合もあり、決してオススメできるものではありません。
では、どういったスタンスが良いのでしょうか?
起きた事象について正確に説明した上で、後は、どのような責任をも引き受ける、というスタンスが好ましいのではないかと思います。
なかなか潔い決断が出来ないのが人間ですが、いったん責任を引き受けてしまうと、意外と気持ちがスッキリしたりします。
反対に、責任回避という形で、人のせいにしてしまうと、後々まで記憶の奥に残存してしまい、場合によっては後悔の対象にもなりかねません。
普段、言い訳というものについて、どのように考え、どのように受け止めていますか?
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