昨年、彼をお花見に誘ったけど、
私の花見は無視で…
友達と新たに約束をした彼。

それはもう
相当ショックで。
あの時も大モメだった。
1ヶ月連絡を絶つことになったのも
その時だったかな…。
身の擦り切れる思いで一日一日を過ごしていた私に対して、彼は私の事なんか思い出すこともなくのびのびとやっていたようだった。


今思うと
本当にあの頃は何だったのか…


付き合い始めてから、誕生日前に別れるまで、
そんな事の繰り返しだった。

楽しいなとか
幸せだなとか
思えることがあまり無かったかも。

いつも苦しそうな彼のそばで
顔色を伺ってた。
これは言っても大丈夫?
これはアウトかな?
常に言葉を選んでた。


ご飯やお弁当を作っても、彼が家に居ても
ピンポンもせずにドアノブにかけて
「ご飯置いていったから食べてね」
と伝えた。
あっそう、といった反応だったので、
食べたかどうかも分からないままだった。
どうせ来るなら手渡しで、なんて、
一度も言われなかった。
この頃は、ありがとうもごちそうさまもほとんど耳にすることは無かったと思う。
やってること、片想いそのものだよね。


好きな人と付き合えるんだから、
それだけで感謝しないといけない、と、
自分に言い聞かせて。


もう少しだから、あとちょっとで、
彼の抱えている問題が解決するはずだから、
そうしたらきっと、私を見てくれるはす。

いつもいつもそう自分に言い聞かせて。


自分の気持ちを伝えることなんて
ほぼ無かった。
彼に全てを合わせなければ、私たちはダメになると思ってたし、実際そうだった。

大きなトラブルがあった時になって、
初めて気持ちをぶつけて、
それで彼が最初は私を責める、
次に自分を責めて塞ぎ込んで、
距離を置かれて、
別れ話になる。
何度もやってきた流れ。



「私が本音を言うと必ずダメになる」

毎回そう言ったし、
その通りだったと思う。


本当の別れが訪れた時は、私も限界だった。


必死で話し合おうとしたけど
彼は断固拒否。
彼には自分しか見えてなかった。
責め立てられて拒絶されて、
もう一緒には居られない、と言われた。


本当に身が引き裂かれる程に辛かった。
でも、その反面、
これで良かったという気持ちもあった…。

やっと楽になれる。やっと。


楽になる為には彼の呪縛を解かなければ。
そこで苦戦した。