皆さん、こんにちは

 

お元気ですか?

 

私はラスベガスに住んでいます。

 

いつも、読んでいただいて本当にありがとうございます。

 

最近は、仕事と子供の夏休みと本当に忙しく、書くことが疎かになってしまっています。

 

しかし、不肖な私ながら約30年もアメリカで生活してきたので、私の体験、経験などを人のために生かせればと思い始めました。

 

アメリカの深い闇と傷の一つは、もちろん奴隷です。

 

ここに繋がってくる現在の社会問題としては、人種問題と移民問題です。

 

アメリカの建国以来、最も価値あるものとして位置付けられている「自由」と「独立」は最初からこの「奴隷」、「人種」、「移民」などと完全に真逆な価値観です。

 

ですが、これがアメリカ国内でずっと共存してきました。

 

つまり、矛盾が内在されたまま一つの国を作り上げてしまいました。

 

この矛盾が内在したアメリカができたのがアメリカ南北戦争(Civil War)です。

 

1861年から1865年までの戦争です。

 

内戦と言われますが、その当時は北のアメリカと南のアメリカは二つの違う国でした。

 

それが統合されたのが、南北戦争です。

 

言葉で歴史の印象が操作されてしまいます。

 

Juneteenth(奴隷解放記念日)が、6月19日に設定されたのは、最後まで奴隷制に廃止に抵抗してきたテキサス州が、奴隷解放を宣言したのが1965年の6月19日です。

 

 

さて、アメリカの「自由」と「独立」は、誰の協力にによって守られてきたのでしょうか?

 

また、誰のための「自由」と「独立」でしょうか?

 

最近、古い本を読んでいます。

 

1835年に書かれた「アメリカの民主政治」です。

 

著者は「アレクシ・ド・トクヴィル」です。

 

 

フランスの歴史家であり、政治家です。

 

この人を知ったのは、よく保守系のユーチューブにコメンテーターとして登場しているアメリカ在住の伊藤貫さんが紹介していたからです。

 

私の性格は、そんなに素直ではないのでしょうか?

 

自らで確かめないといくら伊藤貫さんが言っていても納得しないので、読むことにしました。

 

話を戻しますと、この「自由」と「独立」は、ヨーロッパの王政からの抑圧から解放されるために移民してきた白人達のためにです。

 

そして、その当時、その白人たちに使われた2つの人種があったと書かれています。

 

それはインディアン達と黒人達です。

 

お互いの立場は似ていますが、少し違います。

 

インディアンは、戦争して自らの立場を守るか白人たちに屈して文明化されていくかの選択がありました。

 

ですから、白人たちがインディアン達の大虐殺をした跡地や白人たちがインディアンの子供達を強制収容して学校に入れ、洗脳した跡地もたくさんあります。

 

 

グランドキャニオンから帰るときにルート66を通りますが、その傍らにボーディングスクールの跡地があります。

 

黒人たちは、違います。

 

最初から白人の所有物です。

 

物です。

 

生まれたときから、人ではなく、モノとして扱われてきました。

 

 

こんな仕打ちは、モノとして思わなければできないですよね。

 

その様に書かれています。

 

皆さん、人をものとして扱ったことや扱われたことがありましか?

 

この章を読んだときに、かなりセンチメンタルな気持ちになってしまいました。

 

悲惨です。

 

Juneteenthは1865年の6月19日が起源ですが、あのマーティン・ルーサー・キング・ジュニアが暗殺された年は何でしょうか?

 

1968年です。

 

ほぼ100年は、解放されたとしていても、激しい人種差別がありました。

 

子供たちが遊ぶ公園までも区別されていたのですからね。

 

本当に屈辱的ですよね。

 

私が一昨年くらいに妻の従弟が住むワシントンDCへ行った時に、彼が様々なところを見せてくれました。

 

ある公園には、黒人の生活向上に貢献した女性を記念した像を見せてくれた時に、そこにいた見知らぬ黒人のおじさんに歴史は言い伝えなければいけないんだと言われました。

 

 

私は、日本人として本当の自由の価値を知らないのだろうなぁと思わされた瞬間でした。

 

では、実の黒人の人々はどうでしょうか?

 

本当にこの価値を言い伝えてきているのでしょうか?

 

正直、半々だと思います。

 

私の妻は、ハーフの黒人ですから、黒人社会を少し知っています。

 

本当に極端です。

 

なぜ、こうなってしまったのでしょうか?

 

恐らく、政府からの福祉や補助金で黒人社会の自由への価値を捻じ曲げてしまいました。

 

 

 

様々な人種差別からの社会的な弊害やストレス、また過去のトラウマや血統的に受け継がれてきたものなどなどいろいろありますからそれを家庭内暴力見たいな形で出てきたりします。

 

そうなると福祉で、親と子供が分かれたり、様々な家庭破壊が合法的に行われてきました。

 

問題を解決させるのではなく、問題を乗り越えさせるのではなく、一時的な即決が永遠の絆を失わせます。

 

黒人社会で、離婚してない家庭って本当に稀だと思います。

 

家庭って、母親はとても重要ですが、父親も本当に重要ですよね。

 

日本は分かりませんが、アメリカで父親がいなければ子供はまっすぐ育てるのは本当に大変です。

 

「自由」と「独立」の価値観は、お金でなければ裏付けされないものとして位置付けられてしまいました。

 

ですから、移民問題もなかなか治まりません。

 

不法移民は、低賃金で雇える奴隷みたいな立場ですから。

 

彼らがいなければ、アメリカの資本主義が成り立ちません。

 

しかし、彼らのおかげでアメリカ的な価値観が失われていることも確かです。

 

矛盾が、完全に露出してきました。

 

1776年から続いた矛盾が、現在、その問題が噴出しました。

 

これからアメリカが生まれ変われればいいと思います。

 

さて、これからがとても大切な問題提起です。

 

私たちは、どの様に自由でいられるのでしょうか?

 

自由とは何でしょうか?

 

人間は、自らの自由のために人の自由をはく奪してきた歴史があり、そのようなことを可能にさせてきました。

 

自由のない環境で生きることは、私自身が人間だと思っていても、その環境を作っている人は私たちをモノとして扱います。

 

お金を作ってくれる機械のようなモノ扱いです。

 

これから、AIが流行ってきます。

 

自由を理解しないまま、AIにのめり込めば、自らの自由な発想を失い、AIが描いたシナリオのまますべてを信じていくのでしょうね。

 

日本の本当の歴史が消されていくかもしれません。

 

中国では、もう天安門事件のあの大虐殺は彼らのネットでは検索できないのですから…

 

不都合な真実は、それぞれのAIが状況において真実を抹殺するでしょうね。

 

自由を謳歌するきっかけは、何もない環境で何かを作り上げることから始められるのかもしれません。

 

今回、キャンプに言って本当に思いました。

 

簡単な例ですが、私の家族も友人もアメリカ人なので、すべてを十分に揃えようとします。

 

ご飯を炊くにしても、1000ワットのインバーターを持って行って電気の炊飯ジャーでご飯を炊こうとします。

 

ダメです。

 

鍋でも、飯盒炊飯でも、おいしく炊けます。

 

簡単な例ですが、あるもので何かをうまく作り上げるところから自由に発想していく習慣をつけるのが大切ですよね。

 

特に、子供は…

 

何か準備がないと何もできないのでなく、目標を立てて、それに対してどのように成し遂げられるか、いつも切磋琢磨して、自由な発想を持たせる習慣をつけないとテクノロジーによって自由が奪われます。

 

お金で自由を買う人々になってしまいます。

 

奴隷解放と自由を謳歌するために、ゆっくり時間を取って、あるものでないかを作り上げてみましょう。

 

もしくは、何かを修理してい見ましょう。

 

きっと、何かひらめきますよ。