皆さん、こんにちは

 

お元気ですか?

 

アメリカは今週からホリーデー・ムードです。

 

今週の木曜日は感謝祭です。

 

クリスマスに並ぶ大きなホリデーの一つです。

 

ですので、一週間のお休みを取る人もいます。

 

また、消費社会のアメリカですから、感謝祭(サンクスギビング・デー)の翌日はブラック・フライデーもあります。

 

アメリカはストレスに対しては非常に敏感ですので、コロナが終焉しつつあるのかで今までの我慢したストレスを一気に発散している感じです。

 

ですので、ラスベガスにもたくさんの人々が訪れると思います。

 

私はこの日を友人たちの過ごすか家族と過ごすか考えています。

 

友人も家族も大切ですからね。

 

 

~X'mas パレードに車が突っ込む~

 

ところで、昨日の日曜日にウィスコンシン州のワーキシャーでとんでもない事件がありました。

 

 

ワーキシャーはウィスコンシン州の最大の街ミルウォーキーから少し西に行ったところなのですが、ここで行われていたクリスマスの催しに車が突っ込み5人が死亡し、40人以上がケガをした事件が起こりました。

 

容疑者は逮捕されています。

 

まだ犠牲者の正確な数はまだわかっていません。

 

約60年も続いているクリスマスの催しなので、子供たちや老人たちもたくさんいらしたようです。

 

その中での事故ですから、もちろん犠牲者に対してもそうですが、ウィスコンシン州に住む人々にもかなりの衝撃だったはずです。

 

どの様に気持ちを表現したらいいのか分かりませんが、非常い悲しい出来事です。

 

私ももしラスベガスから引っ越すことになるとするならば、もっと生活のスローな環境に引っ越したいと思っていたのでこのような田舎町でもこんな事件があることは私にも衝撃です。

 

日本の事情に合わせるなら、地方のお正月で初詣している場所か夏祭りの楽しい雰囲気の中に突然車が突っ込んできたような事件です。

 

これからホリデーシーズンで、クリスマスまで様々な催しが行われます。

 

ちょっと心配です。

 

物騒な時代になってきたものです。

 

これがテロや報復でなく、ただの事件であれば良いのですが…

 

 

 

~この事件からすぐに思いついたある事件~

 

ウィスコンシン州と言えば、あのブラック・ライヴス・マターのデモがあったことです。

 

2日前にニューヨークで裁判がありました。

 

 

このウィスコンシン州のケノーシャで起きたブラック・ライヴス・マターによるデモで、ある男性が半自動ライフルで3人を自己防衛として射殺したことに対して無罪が認められたことです。

 

この異なる二つの事件は同じウィスコンシン州で、距離としてもそんなに離れていません。

 

これは非常にセンシティブな内容です。

 

すでに二分されてきた愛国者と白人至上主義者から搾取さて来た人々のアイデンティティーのぶつかり合いです。

 

これは非常にアメリカの深い心の闇の部分でもあります。

 

この事件もアメリカにとって非常に衝撃だったと思います。

 

普通の一般の男性がライフルを持って、自警団として何でもできるわけではありませんが自己防衛として認められてしまうのですからね。

 

教育と一環として批判的人種理論を教える教師もいたり、またカリフォルニア州では12歳くらいの子供たちにゲイやレズビアンになることを促すような話をしている教師のオーディオ・テープも暴露されたりしています。

 

アメリカではどんどんと人の同情を誘ったり、法則や規則、原則などがない無秩序な自由を煽るリベラリズムが蔓延しています。

 

かといって、ネット文化が浸透し、様々な歴史の影の部分が明らかになってきている現在で、今までのあまりにも古いしきたりや権威というものに形骸化を覚えてきている若者たちも多いと思います。

 

急速の変化を望む人々と昔ながらの形骸化した伝統に留まりたい人々と様々です。

 

 

 

 

~人種問題をどのように考えますか?~

 

私の家族には少なくとも3つの人種がいます。

 

調べていけばもっとなると思います。

 

しかし、簡単に分かる中でも日本人、フィリピン人、黒人です。

 

でも、妻のほうはもっといろいろ混ざっていると思うので、もっと複雑になっているでしょう。

 

私の長男は、肌の色が一番浅黒いので、ほとんどの確率でフィリピン人に間違われます。

 

そして、その彼と一緒にいる私もフィリピン人に間違われます。

 

ある時、子供を連れて朝ご飯を食べに行くと4歳の息子が一人で走ってテーブルを選びに行きました。

 

それを白人系のおじいさんがにこやかに暖かく見ていました。

 

そして、彼は英語で「あなたはタガログ語を話しますか?」と聞いてきました。

 

私は驚いて、「私は日本人だから英語と日本語しか話せませんが、妻はハーフのフィリピン人です。」と話すと「そうですか。」と去っていきました。

 

後から考えてみると、彼は息子を見て私たちをフィリピン人と思い、タガログ語で私たちのお話ししたかったのだと思います。

 

非常に暖かさを覚えました。

 

また黒人の方々にも私は以前よりも年を重ねるごとに愛着を感じるようになってきました。

 

不思議な感じがします。

 

人種に対する考え方って理論ではなく、生活の中で乗り越えていくもののような気がします。

 

生活を通して、当人以外の違う人種の人々と心情的な関係を築けたときは様々な違いを発見したとしても愛し許せる関係を実践できるものです。

 

しかし、怒りを爆発させてしまうと恨みや傷になり後々尾を引いてしまう場合も多々あります。

 

人種問題に火をつけてしまうのは、社会の構造でなくその人々の中に人種を越えても相手を理解し、愛し許せる関係を築けなかった人々が何か自らの利益のために無責任な言動や行動をしているのだと思います。

 

このような人々は本当に卑怯です。

 

 

 

 

~アメリカはとっても重要な国だし、日本もとっても重要な国~

 

 

私が二十歳の時に来たときは、人種のるつぼのアメリカに来て拙い英語でいろいろな人々と話し、生活することが本当に喜びでした。

 

カリフォルニアで若いときは過ごしたのですが、現在のカリフォルニアはその当時と全く違うように見えます。

 

それでも、様々な人種と言語、文化の中で自らを探すことって本当に素晴らしい経験だと思います。

 

またこのような環境を与えてくれるアメリカに感謝であり、懐の深さに感謝です。

 

今までの体験を生かして、私もこれから様々なことをしていきたいと思っています。

 

しかし、この環境を経て、日本で教えてもらった全体としての社会という意識が私の中に深く根付いていることに感謝しています。

 

これからのネットの時代、個人的ことばかり考える意識にとらわれがちですから、全体としての意識が常に持てる日本文化に本当に感謝です。

 

千年以上も続く会社を何社も持つ国は世界の中でも日本しかありません。

 

何かシステムにしきれない哲学や思考があるのだと思います。

 

アメリカで生活しなければ、私も人権ということを考えることはなかったし、人種ということも意識することはあまりなかったと思います。

 

私が体験した中で、これらの問題を解決する方法は心の成長しかありません。

 

具体的に環境を作るのはお金ではなく、心ですからね。

 

心無い人の報道には耳を傾けることをやめましょう。

 

 

 


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