皆さん、いつもありがとう🎵
さて、僕がアホ真最中の中学3年生の頃だ。
学校から帰った夕方、家の電話に女の子から電話があった。
女子『あおや先輩ですか?』
僕『う、うん!』
女子『私〜、あおや先輩のファンなんですが〜、今から渡したい物があるんで〜、、、』
僕は電話の声を聞いた瞬間、思った。
なんてかわいい声の女の子なんだ!と。
女子は続ける。
女子『近くの魚定まで来てもらえませんか〜?』
魚定とは、近くの魚屋である。僕は即座に行くと答えて、女の子の指示通り、公衆電話の前で待った。
なぜ公衆電話の前なのかは、疑いもしなかった。
僕は足を組み、髪の毛を亀梨和也のようにかきあげ、目を細めて待った。
どんなかわいい子が来るねやろぉぉ。
5分、10分、15分、、、
20分が過ぎた頃、魚定の隣の家の2階から声が聞こえた。同級生マユミの家だ。
マユミ『さっきから何立ってんの?』
僕『えっ?、、、べ、別に、、、』
マユミと女子3人は、ニヤニヤしながら僕を見ていた。
その時、純情な僕は思った。
今、電話の女子が来たら、なんか恥ずかしいなぁ、と。
マユミの友達のエツコが窓から言った。
『何カッコつけて立ってんねん!』
ノブヨも言う。
『髪の毛かきあげてたけど、似合わへんし!』
エツコ『まさか、誰かを待ってるのちゃうやろな?』
僕は純情すぎた。
こいつら、何か気付きやがったな!
と思った僕は、
『実はちょっと電話あってな。』
エツコ『それって、あおや先輩に渡したい物あるし公衆電話の前に来てってやつぅ?』
僕『な、なんで知ってるねん?そこに後輩おるん?』
まだ騙されたと気付かないアホな僕である。
エツコ『アホか!そんな後輩この世におらんわ!』
僕『こ、この世に?』
エツコ『電話の声はノブヨや!公衆電話の前にしたんは、こっから丸見えやしや!』
僕はそれを聞いた瞬間、顔が太陽のように赤くなり、穴があったらケツの穴にでも入りたい気分だった。
僕『ア、アホー!期待して一番ええ服で来たやん!』
ノブヨ『ずっと見てたけど、アホ丸出しやったで!』
僕『うっ、、、』
エツコ『まあええやん!上がっておいでー🎵』
マユミの家に上がったが、しばらく僕を騙した計画の一部始終を話されて、皆で笑った。
そして僕たち4人は、暗くなるまで一緒に遊んだ。
帰り道、一番星が小さく輝いていた。
嵐山あおや
追記
この友達エツコは、今は僕らのライバル、南郷ボーイズのマネージャーをしている。
#京都嵐山ボーイズ #京都ライオンズ