今まで長年、家に懐いていた野良猫がいた。
毎日、その猫に、父はせっせとエサをやり、かわいがっていた。
その猫が先日から、急にいなくなったという。それで父は、
『寂しくなったから、子猫が欲しい。』と、僕に言った。
すぐさま僕は、父の前でグループLINEを送った。
そしたら、一人目が、
コロッケの中村屋の前で猿を見つけたから今度捕まえておく、
と返してくれた。
猿?
誰か猿、飼えます?
嵐山の野生の猿を。
しかもコロッケ屋まで降りてくる凶暴で、勇気ある猿を。
父に、
『猿やったらいるらしいで!』
と言うと、
『それはお前が飼え!』と、一蹴された。
すると二人目が、
園部でキツネを見た、と返してくれた。
父に、『キツネならいるらしいで!』と言うと、
『野生のキツネなんか飼えるかい!』と言われた。
もっともだ。
大阪で40分13000円の子猫がいる、と送ってくれた。
なんかリアルだ。
僕がその子猫を買いそうになったが、今回はやめておいた。
父にはノリで、大阪に13000円で猫、売ってるらしいで!と言うと、
『遠いなー!』とだけ言った。
みんな、よく返答してくれた。でも、子猫は見つからず、チワワならいるらしいが、
父は子猫がいいと言う。
誰か子猫、いただけません?
でも、こんな楽しいグループLINEもあるもんだなぁ、と思ったゴールデンウィークでした。
嵐山あおや